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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。


静岡大仏巡礼 8(ちょっとブレイク編)


「 遠州七不思議 子生まれ石 」訪問     静岡県 牧之原市


さて、静岡大仏巡礼も8ヶ所目になるが、ここでチョット休憩。

今回は、
遠州七不思議のひとつ「子生まれ石」を紹介します。



焼津の千手大観音を訪問したあと、我々は翌日行われる
「航空自衛隊・静浜基地」
航空祭のための前日訓練で行われる
ブルーインパルスを見学することにした

5月らしい青い空と6機の編隊飛行!

コレは、春の静岡の楽しみの一つである



そして、春の静岡といえば、もう一つ



新芽に覆われた、一面の茶畑である

この季節、牧の原は一面新緑の絨毯



そんな、空を見上げたり、緑の中を走るのが、年中行事となっている我々の旅なのだが・・・



例年とは違うルートで牧の原台地を走っていると、妙な看板が目に付いた・・・

遠州七不思議

「子生まれ石」





たしか・・・(-""-;)


昨年の秋に訪れた、
浜松巡礼の時に道端で見かけたこの石像

これも、遠州七不思議のひとつであった。


しかし!それ以上に
「子生まれ石」は、私の興味をひきつけた!




その理由とは

(ちょっと、長い話ね)


小学2年生の時、当時
「ミステリー・ブーム」というのが有った。(地域限定で一過性のものだと思う)
その頃ワイドショーでは
「恐怖の心霊写真」とか「ミステリースポット」がはやっており、さすがに
流行に
疎い私でも興味は有ったが、そんな時1冊の本を従兄弟の兄さんからもらった


その本は
「恐怖!・全国ミステリースポット」見たいな内容で
今思えばメチャクチャ
過剰表現な表紙に彩られたぶ厚いけどポケットに入るような小さな本



その本に興味のある内容があり
その一つが「子生まれ石」だったのだ




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜その本には〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


子生まれ石という場所があり、その場所は崖から大きな丸い石が生まれる崖で
近くの大興寺の住職が死ぬと、石が落ち歴代の住職の墓石として使われる



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





文章だけ見れば、奇妙な話だが当時から化石に興味が有った私は、その石はたぶん
ノジュールだろうと思っていた


ノジュールとは、核に化石(貝やカニなど)を持つ石のことで、その状態で発掘される
化石は保存状態もよく、アンモナイトなどは宝石のような価値があるのだ



ただ・・・当時7歳、小学2年の私に静岡の茶畑の中まで崖を見に来ることはできず
30年後の今になって偶然その石が生まれる崖がある場所にやってきてしまったのだ



これは、大仏様のご加護か?


はたまた変わり者に舞い降りた偶然か?



日本中駆け回っている物好きの副産物か?






とにかく、大きな駐車場をかねた場所もあるので
30年前の疑問を解きにいってみよう

というか・・・
極端に広い駐車場は有るのだが・・・



ガラガラ・・・ある意味
ミステリーなスポットかもしれない

(´・ω・`)箱物行政・・・


駐車場から歩くこと2分

真ん丸い石を奉納した祠が現れた。

見事に丸い石
これも崖から生まれた石のようだ


そして、隣には・・・

ここが子生まれ石と書かれた地域の観光マップが現れた。


ここが・・・と書かれているが

正確には

「ここが子生まれ石の入口」






崖は、右手の茶畑の奥にある




茶畑を進んでいくと、先に
小さな看板が見えてきた。

その看板の元に行くと・・・


左手に見えてきた〜!

お〜〜〜! 着いた〜 ヽ(・◇・´)ノ


30年待った、
「子生まれ石」だ〜〜!






ところで・・・石が生まれる崖って・・・
どこ (´・ω・`)見当たらない?





説明によると・・・
川の対岸の子生まれ石




対岸て・・・(T▽T)



もしや・・・




あれかい  (-""-;)


こりゃ、夏場は草が生えて見えづらいな〜



でも、崖から
いくつかの石顔を出している

要するに・・・
コレが、生まれてくる石である・・・


手前の
小川の侵食で崖が削れてるだけのようだ( ̄o ̄;)ボソッ

もっともこの現象、今では科学的にも根拠があることで、ここ意外にも各地で似たような
現象を見ることができるのだが、確かにここの石は
「ひょうたん」「繭(マユ)」のような
2コブの石で大きさも墓石に手ごろなサイズなのでこのような話になったみたいだ



それにしても、たいがいの七不思議と言うのは言い伝えや、伝説などが多く
現在でも確認できる七不思議って珍しい



ただ・・・私が手にした本は
かなり過剰な表現だったことは間違いない



そして、現在も・・・・
こちらの方のように・・・

いつ生まれるかわからない石を、見つめる方もいらっしゃる様子です


この後、声をかけたらこちらの方・・・・

「崖から石がポコポコ生まれてくるのかと思った」

らしいです




ポコポコって・・・
プリントごっこじゃないんだから・・・(-""-;)


情報
最寄駅  しいて言えば・・・東海道線金谷駅または菊川駅(遠いです)
駐車場  有り(無料)
拝観料  無し
所在地  静岡県牧ノ原市
その他  東名高速道路相良牧の原インターが最寄です
次は、東海唯一の青銅大日如来
これが、山の中だったんだ〜(-""-;)




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