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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】


2007年11月 栃木巡礼編 5

「 みろく大観音 」訪問     栃木県 那須町

さて、栃木県の県北「那須高原」までやってきた。

ここで、友人二人と合流し
那須周辺の巨像を見てまわることになった。


真っ先に向かったのは
「那須別宮」にある 黄金の巨大神像』↓だったのだが・・・

入口に着くと、山門が硬く閉ざされていた。


え!また天照大神は、岩戸の奥に引きこもっちゃった?と思いきや・・・


奥にある同じ宗教施設がやっている温泉へ行ってみると・・・

なんと〜! ヽ(`0´)ノ

神さま 臨時休業〜!

(ノ><)ノ ドヒャ〜〜



まあ〜勤労感謝の日ぐらい、神様にも休んでもらわないと、いけないかもしれないな。



それに、巨像訪問には、これぐらいのサプライズは、付き物 (o^ー')b


また、那須まで来る用事ができたということで、次回のお楽しみにしますか・・・

さて、これで那須高原には、用は無い・・・

な〜〜んて、ことはございません。



実は、
黄金の巨大神像』すぐとなりに・・・

大観音
がいらっしゃるんです!


とっても魅力的だ〜ね〜



という事で、臨時休業の神様に又来るね〜(=゜-゜)ノと、別れを告げて車で走ること2分・・・

見えた〜〜(>w< )

大体の場所しか下調べはしてなかったけど、大仏と違って
立像が多いので
すぐに見つかるのが大観音の良いところ!


それに、今回は大観音までの道もわかりやすい!

小道だが、完全に1本道だった。


とりあえず、大観音の前にやってきました!

第一印象は・・・綺麗!

そして・・・デカイ ヽ(`0´)ノ


回りに比べる物が無いので、ピンと来ないが、
足元にいる巫女さんと比べれば・・・

その大きさが、わかるでしょう〜(*^-^*)


・・・・アレ? (´・ω・`)




足元にいるのは・・・


巫女さん・・・って、神社にいる人だよね・・・?


ここは「みろく大観音」


う〜〜〜ん・・・基本的に、巫女さんがいるのは「神社」
「大観音=お寺」とは、方向が別物なのだが・・・


まあ〜ここでは、こういうスタイルなんであろう。

どっちにしても、
寒い日に
非常に元気な巫女さんだった・・・(^_^;)




台座にある案内を読んでみると・・・

良く知っているようなことが、
ちょっと変わった感じで書かれてい
る  ?


ちょっと、仏教と神教が一緒になった感じの宗派のようだが、別にここで
宗教の勧誘をしているわけでもないし、大観音以外とくに建物もないので
宗派とか置いといて、大観音を建立してくれること自体がうれしいではないか!




もっとも、日本という国は、
『宗教に全然興味がない国民』に見えて、


外国から見ると

世界一宗教大好きな国民性に見えるらしい。



話は、『みろく大観音』から、ちょっとそれるが・・・


日本人が、非常に宗教が好きな証拠に・・・

正月に神社でお参りして


節分には、豆まいて・・・

お盆休みは、みんなで休んで


結婚式は、ハワイの教会で

ハロウィンの時は、仮装して

クリスマスには、パーティーやって

死んだらお墓に入る




と言う、弘法大師が聞いたら自殺しちゃいそうな


『勝手気ままな、自由主義な国民性』である。


もっとも・・・・たいがいは・・・・


国民の生活と言うか、祭りごとは非常に、
宗教に依存していることは、間違いない。




そんなことからも、この国で大仏を見てまわっていると
色々な考え方の宗教と逢うことも、しばしば・・・




それと・・・ついでと言っては、なんですが・・・


前にも訪問記で書いたが、日本は明治時代に
廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)と言う
教科書にも、かけないような汚点を残しているのだ。


これは、明治政府が『神政政治』を目指し、神道を国家統合の機関にしようとした結果
外国から入ってきた仏教への弾圧となり、仏像・仏具の取り壊し、仏事の禁止、民間へ
神道強制などを実施したために、国中が一時大混乱となったのだ。


千葉の鋸山にある日本寺の「五百羅漢」が、
片っ端から破壊されているのは
その時に行われた破壊運動の爪あとなのである。



その後、混乱が収まるまで時間はかかったが、今では
「宗教」は自由になり、
『良いとこ取り大好き』な、日本人は無事にお盆休みを取って、
ハワイの教会
で、結婚式を挙げられるように、なったのだ!



さて・・・話は、みろく大観音に戻って、

時代は流れて「平成12年」




上に書いたような、難しい話は、置いといて・・・

那須高原には、デカイ大観音が現れたのだ。

真新しい大観音だが大きさは「23m」と、鹿沼にあったジオン系のアウカナ佛より
4m大きいだけなのだが・・・もっと大きい気がする。

23mというのは、像の大きさで台座や基礎部分の建物をあわせると、30mオーバーだろう。


顔のつくりも、スゴ〜クリアル

非常に良くできた大観音だ。

特徴としては・・・

ひげが無い

綺麗さっぱりな感じなのだ。
鼻は、つまり気味のご様子・・・(^_^;)



たま〜に、
ヒゲと聞いて、「大仏は男」だけど「大観音は女でしょ?」と、
聞かれる時があるが、答えから言うと


「正解でもあり。間違いでもあるのだ。」


まず始めに、仏様には性別は無い。



ある意味、性別など
超越した存在で、見る側(拝む側)が女性の優しさを求めるなら
女性像として見れば良いし、男性の勇敢さを求めるなら男性と見れば良いと思う。


一応のデルは「男性」であり、仏様で唯一実在する人物「お釈迦様」

若き頃の姿をモチーフにしている


ちなみにお釈迦様は、現在のパキスタン北部に、当時あった国の皇太子で、
ご両親も嫁さんも子供もいるんですよ。


ただ、観音という仏様は、正確には「観音菩薩」と言う男性モデルの姿なのだが、
観音菩薩には「変化観音」と呼ばれる像もあり、バリエーションが非常に多いのも事実。


高崎大船の白衣観音や会津の慈母観音など、完全に女性をモチーフにした
像があるので、
観音像=女性というイメージがあるようだが、基本は男性像。


でも・・・こちらの
「みろく大観音」は・・・

プロポーションが・・・良いんですわ・・・。




さて、大観音を見てしまうと、この場所には、他に見るものがなにも無い。

宗教施設とか、大仏3点セットとか、とにかく手を洗うお清め所しかない。


仕方なく、足元をウロウロしていると、先ほどの巫女さんがやってきて
『みろく大観音』の参拝方法とやらを、丁寧に教えてくれた。


何でも、
『大観音の周りを3周回れば、願い事がかなう』らしいのだ。

結局、大仏ツアー・一行は、この後大観音の回りをテクテクと3周まり、
後頭部も3回ほど見ることになった。


3周と言っても、大きな大観音なので、それなりに時間がかかり、
終わるころには大観音の前に甘茶が供えられ午後の法要が始まるところであった。

この後、駐車場に戻った我々の後を、またもや
元気な巫女さんが、追ってきて・・・

大観音の足元から湧いた水ですが、ご利益のある美味しいお水ですが
一杯いかがですか?と、
寒空に冷たいお水を持ってきてくれた・・・。


保健所の検査も通っているらしいが・・・何となく怖い気もする。


でも、こういう時は
何事も経験料金もただということで一杯いただくと・・・



これが・・・結構美味しい水だった (^◇^;)


結局、良くわからにことが多くて、解っていることは、那須高原に
大きくて真新しい大観音が建っているということだった。


私にとって、そこで待ってくれている
大仏がいる限り、訪問ツアーは続くのだ!




見ている分には、非常に面白いのが、大仏訪問である。


この日は、那須高原から宿泊地の真岡に向かって・・GO!のみのはずだったの・・・


だが・・・

2007年11月 栃木巡礼編 6  「 光明寺 不動明王坐像 」訪問
情報
最寄駅  東北新幹線那須塩原下車・・・だけど、メッチャ遠い
駐車場  有り(無料)
拝観料  なし
所在地  栃木県那須郡那須町高久丙4−279
その他  森の中です
マップリンクhttp://maps.google.co.jp/maps?oe=UTF-8&hl=ja&q=&ie=UTF8&ll=37.039498,140.031331&spn=0.051932,0.061455&z=14&om=1  




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