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『 海上保安庁 』

今回、運良く東京湾で行われる
海上保安庁観閲式にいけることになり
日曜日の東京湾で繰り広げられた観閲式及び総合訓練の模様をレポートします。


はじめに断っておきますが、クロスケは
海上保安庁の式典に参加するのは初めてで、
あまり詳しくありません。ですので・・・航空機ばかり詳しく説明があるとか、
記載におかしな点や間違いがあったときは、あまり
「ツッコミ」をいれずに、

笑ってごまかしてちょうだいね・・・(^_^;)


実施海域は東京湾の真中、川崎と千葉を結ぶラインで行われる。

アクアライン(東京湾横断道路)より少し内側と言った所だろう。

式典、総合訓練の流れは、下の図のような感じ。

西から東へ進み、Uターンして又西に戻る。
その間に見学者を乗せた船の
右舷(右側)で色々な展示が行われることになる。


我々は、出港場所の
「晴海埠頭」へと集合した。

この日は、あいにくの天気にもかかわらず、運良く乗船のチケットを手にした、
クジ運の強〜〜〜〜いファンがドンドンと集まり始めていた。

晴海埠頭には、3隻巡視船が待っていた。

太いロープにつながれた巡視船!我々は一般客と言うことで、
2番船に乗り込むことになった。


早くも、受付には待ちきれない様子のファンが集合している。


我々が乗る巡視船『はやと』
ヘリを一機搭載することができる「鹿児島県」からやってきた船だ。


出港まで1時間以上(2時間ぐらい・・・)もあるのだが、甲板はすでにいっぱい(^_^;)

一隻に約
1000人、それが晴海(東京)から3隻、横浜から1隻合計4000人の大所帯だ。


港に停泊中も、小型の巡視艇が警備の為、港を監視している。


それにしても、2時間近くあるのであれば・・・・と思い、


まずは甲板をウロウロとしてみよう。 o(^0^)o


いかにも、巡視船らしく客船のような無駄な化粧は無く、パイプや鉄骨がむき出しである。

立ち入りを制限されている場所以外は、それなりに自由に歩いたり撮影することができる。


見上げると、セイルにはレーダーが!しかも3本も!!


それだけ、日本近海の海を隅々まで管理しているってことだよね・・・

m(__)mお疲れ様です。



後部にある
ヘリの格納庫では、売店や海保グッツの販売、案内所などが並んでいる。

ここでは、
冷たいジュースの販売もありました(*^-^*)

最後尾のヘリポートには、仮設の見学席が並べられていた。

式典は全て、
船の右側で行われるので、イスも右に向いて設置されているが、
船に弱い人だと、右を向いて座ってると酔うかも・・?


海上保安庁の式典なので、
あまりにも酔いやすい人などは、控えた方がいいかもしれない。(^_^;)


船酔いにめっぽう強い?クロスケは、船の先へと進んでみよう。

船の前方には、
機関砲を搭載している。


それにしても、この観客の数・・・・

知らない人が見たら、
難民船と勘違いするんじゃ無いのか(^_^;)




機関砲の操縦席もいい機会だから、覗いてみよう!
 
中には、ハンドルが多く設置されており、照準もレンズを覗く感じで意外と
アナログですね。


さて、次は船内に入ってみます。

意外と天井が低いですね。2mぐらいか?

船内は、立ち入り禁止区域と公開部分が、分かれており、基本的に見学は自由になっていた。

まずは、休憩所へ

この船には、常時38名の保安官が乗船しているらしく、普段は食事などに使われている。
この日は休憩所として使われており、お弁当などもここで食べることができるようになっていた。


ここの廊下では、無料のお茶(麦茶)のサービスもあり、ゆっくり休憩できる場所。



窓は、
いかにも船の窓!と言った感じの丸い窓だ!


休憩所で、面白い物を見つけた!
公衆電話があったのだが・・・?

クレジットカード専衛星回線公衆電話だった・・・。



通話料高そ〜〜〜(◎_◎;)


これで、天気予報なんか聞いたら、いくらかかるんじゃ(^_^;)




ちょっと変わったところですが、
ここはトイレです。

流す水は「海水」らしい。使用後にバルブをまわして流すようになっていた。
やはり海の上では「真水」は貴重品!できる限り海水を使っているようだ。


廊下には、船内の配置図なども貼られている。
元々クロスケは設計士なので、こういうのがあると見入ってしまう(^_^;)


さて、そんな!こんな?をしているうちに
出港時間となった。


港を離れる時には、
保安庁の方々のお見送りが行われた。


『いってらっしゃ〜〜い』 、"( ´ ▽ ` )ノ"

o(^0^)o 『いってきま〜〜〜〜す』 o(^∇^)o


そんな声が、アチコチから聞こえてきた(^_^;)

船は、晴海を後に東京湾へと進む・・・・


レインボーブリッチを、くぐるコースだ!


巨大な巡視船超巨大なレインボーブリッチの前では小さく感じる。


橋を潜ると、その先からは少々波が荒くなる。
この日は、
風が強く海面に波よりも強風の中甲板に立っているのがつらかった・・・。

レインボーブリッチを過ぎると、
東京のビル街が見えてくる。

夜景の時間なら、綺麗だろうな〜〜〜。
でも、この時間でも十分綺麗なのだ!



その後、羽田空港の脇を通り進路を東にとる。

この日は滑走路も、横風用滑走路からの着陸で真上を航空機が飛んでいた。


船は羽田の沖、空港から15分ぐらいのところで、
一旦停止して、観閲船隊の体制を整える

ちょうどこの場所には、東京灯標(とうきょう とうひょう)が有り、
海の中に16本の足を立てた
巨大な灯台が建っている。

羽田から約3,7q(2マイル)に建つ東京港の玄関口だ。


隣には、「ちくぜん」(福岡)が
観客満載でやってきた。

「ちくぜん」は、観閲船隊の3番船(並順で言うと4番目)で我々と同じように
晴海からやってきた。


そして、今回の
観閲官である「国土交通副大臣(前日は大臣が乗船)」を乗せた
「やしま」も、我々乗った「はやと」の前に出てきた。

「やしま」も甲板には観客満載である。

向うから見れば、コッチもそう見えるんだろうな〜〜(^_^;)



最上部の紅白の垂れ幕のところに観閲官である副大臣や海上保安庁長官、
総合指揮官がいる所だろうか。なんとなく船の警備が厳重な感じだ(^_^;)


「やしま」の周辺には、
小型のゴムボートで警備に当たる保安官の姿も・・・

このボートで、この大型船の脇・・・・こりゃ怖いぞ〜〜〜(・・;)


集合場所には、他にも警備艇がちょこまかと走り回っていた。

不安定な小さな船で・・・・おつかれさまで〜〜〜す(>w< )!



それでは、「観閲式」へと進みましょう!



東京灯標(とうきょう とうひょう)の集合ポイントから横浜発の「いず」を先頭に「やしま」「はやと」「ちくぜん」の
4隻の船団は、観閲式へと向かって東京湾を一列になって東へと進路をとった。




この先は、船の右舷(右側)で全ての展示が行われる。


その時・・・・


さっきまで、厚い雲に隠れていた日差しがゆっくりと顔を出し始めた・・・。


ありゃ?今回も・・・ギリギリだけど・・・晴れてきたぞ (・・;)



コレで、今年はミリタリー
お天気8連勝・・・・ここまで来ると、怖い気がする(◎_◎;)




そんな、毎度毎度の奇跡的な天候回復が、向かえる海の先からは・・・


受閲船団が・・・・・
キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!


おおおおおおおおおおおおおお! ヽ(`0´)ノ

カッコイイ〜〜〜(>w< )




「第一小隊」の1番船は巡視船「しきしま」(横浜)


続いて、2番船の巡視船「せっつ」(神戸)


※注意※ 

この先・・・・
全ての船舶を掲載すると、
とんでもない数になるので、ある程度の写真の掲載で
他の船舶は、
船名の表示で受閲船隊を紹介します。m(__)mゴメンナサイ・・・



3番船は「くだか」(十一本部)、4番船に「すずか」(尾鷲)、5番船は「海洋」(本庁海洋情報部)そして


6番船には「かりば」(根室)がやってきた。



次の船団は
「第二小隊」の登場

1番船には「はるなみ」(神戸)の登場!

そして、2番船「あやなみ」(坂出)、3番船「きぬかぜ」(衣浦)、4番船「てるかぜ」(福島)の観閲通過!

そして、
「第3小隊」がやってくる。
1番船に「ひだ」(新潟)、2番船に「でわ」(秋田)、3番船に「ほたか」(舞鶴)、4番船に「ほうおう」(長崎)

次々に受閲船団は、観客を乗せた船団の右舷を通過して、海上保安庁の観閲船団は
終了した・・・・が、




しか〜〜〜し!(>w< )

この先も海上の船団は続く・・・・






この先は
「関係機関船舶」のパレードと、いうことで、同じように船団が通過していく。



まずは、真っ白な船体の船が現れた。

こちらは、
横浜税関の「つばさ」

その後ろには、一際
どす黒い色で異様な雰囲気を持つ大型船・・・・

海上自衛隊、護衛艦隊の中核を握る
「さわゆき」の登場!


海上保安庁の中にあって、この船はめだつ!
甲板の
白い制服姿の自衛官

スゲ〜〜カッコイイ〜〜(>w< )



自衛隊登場の頃、空にもヘリコプターが現れた!

「はやたか」と「おおほり」の登場・
「はやたか」は我々が乗る船「はやと」の搭載機、「おおほり」は「ちくぜん(後ろの船)」の搭載機だ。


海らしい「白地に水色」のラインの「ベル212(ヘリの機種名)」の登場

海上には、
「よこはま」と言う名の消防艇が現れた。

所属も名前そのまま「横浜市安全管理局」だ。

次に現れたのは、こちらも
巨大な船!

「RUSH」(アメリカ沿岸警備隊)の登場!
なぜか、アメリカっぽい気がするのじゃから不思議だ。(^_^;)

その後には、又もヘリコプターの登場!

前のヘリは、シコルスキーS76の「くまたか1号」(函館)
後は、スーパーピューマ「わかわし2号」(羽田)


飛行機も1機だが参加してくれた。
「うみわし1号」(羽田)の登場!機体は「ガルフV」を使っている。


かなりお堅い感じの観閲式の行進(海の上でも行進というのだろうか?)が終了し
ここからは、
総合訓練の開始!


先陣を切って、まずは
「放水展示訓練」だ!



並んだ5隻の船団から放水が始まった。
右(先頭)から「ひりゅう」「よど」「はまぐも」(3隻海上保安庁)の3隻に東京湾沿岸の
消防局からの参加船舶の「まつかぜ」(千葉市消防局)「みやこどり」(東京消防局)が続く


そして、ここで『カの開始!


食紅で染まった放水が力強く吹き上げられる瞬間だ。

なんだか、海が汚れちゃう気もするが、良く考えると
「食紅」?ということは・・・・

右から
「メロン」「ブルーハワイ」「レモン」「イチゴ」カキ氷シロップってことか・・・(^_^;)


そうなると・・・・

コレを氷山にかかると、おいしそうな気がしてきた・・・~(=^‥^A 不謹慎かな?


しかし、海よりも・・・船が・・・
ブルーハワイになってしまった( ̄∀ ̄;)

海の色に負けずと、空も2機のヘリが
カラースモークで飛び込んできた!

航空自衛隊で久しく見ていないカラースモーク!

海なら近所の洗濯物が汚れる心配も無いし、いいですね。
(注 以前、ウソか本当か?航空自衛隊のカラースモークで、近所の洗濯物が汚れたことがあったらしい)


スモークをなびかせて「おおほり」は颯爽と船団上空を通過して行った。


次は
「ヘリコプター編隊飛行訓練」

今回は機体が少ないので一瞬で終わってしまったが、関係機関からヘリが集合して編隊通過を行った。

「シコルスキーのくまたか」を先頭に「はやたか」「おおほり」の海上保安庁軍団の編隊通過。

次は、
東京湾岸の消防ヘリの通過!

千葉市消防局の「おおとり」


東京消防庁の「つばめ」、横浜安全管理局の「はまちどり」(3機全 ドーファン)


川崎市消防局の「そよかぜ」の通過だ!

他にも関東地方整備局の「あおぞら」も編隊飛行に加わった。





次の展示は、「人命救助・海上防火訓練」






まずは、タンカーに扮したボートから
火の手が上がり、火災発生となります。

海上での火災!
ちなみに陸上で消防車は
「119」番ですが、海の場合「118」番ですので、皆さん覚えといてね。


火災をおこした船から、船員が海へと転落した模様。
すぐさま、救助にヘリが駆けつけた。


この辺りで、観閲船団(観客が乗る船)は、Uターンを開始する。



救助隊は、飛行中のヘリから海へとダイブ


海上で救助を求めていた人を、救助!

陸上と違い、
足場が無い海での救助は本当に大変そう。コレは凄い救助シーンだ!

炎上する船舶にも消防艇が急行し、消火活動を開始する。

凄い勢いで、水を噴射する!


ここで、消防設備の充実では定評がある千葉の「市川市消防局」からも「ちどり」が参加


一気に、消火活動開始〜〜〜ヽ(`0´)ノ
炎は一気に鎮火へ向かった。


上空からは、別のヘリによる救難活動も始まった。


こちらは、洋上で救援を求める救命ボートロープ一本ですべり降りていく。


揺れる海面に浮かぶボート、飛行するヘリからロープ一本で、ドンピッシャリ乗り移った瞬間は、
見ている側の船からも、多くの拍手が上がった!


遭難者をヘリに救助し、ヘリはすぐさま巡視船へと向かう。


水しぶきを上げながら
揺れる船上ヘリポートに、確実にアプローチする操縦は、さすがだ!



続きまして・・・・東京湾に
密輸容疑がかけられた船舶が発見された!


と、いうことで・・・
ドクロマークが掲げられた船が、密輸船を模擬しています。

実際に、日本近海では、このような
密輸船事件が多いらしい。


密輸船を発見した各関係船舶は直ちに追跡開始!


密輸船を捕捉すべく、全速力で追跡する。
ここでは「海上保安庁」以外にも、
警視庁の「ふじ」(写真後方)も追跡に参加


横浜税関の「つばさ」も任務に参加し、関係各所が協力して密輸船捕捉を追い込む。


この辺りの訓練は、かなり近くで行われる為に、撮影も300o程のレンズ(コンデジの望遠でもOK)
があれば十分可能な位置と大きさだ。


ここで、追い込まれた密輸船は、
悪あがきを見せて

追尾する船舶に向けて発砲 ヽ(`Д´)ノ


攻撃を受けた追跡船団からは
「正当防衛射撃開始〜」の合図と共に反撃を開始

密輸船は尚も、逃走をはかる!


上空からヘリによる援護も開始される。


海上で交戦中の密輸船に対して、
上空から警告弾の発射が行われる。

とうとう、追い込まれた密輸船は四方を囲まれ投降を余儀なくされた。

追跡する船団からは銃器を向けられ、航行不能になった密輸船は捕捉された。


上空支援をおこなったヘリも海上での捕捉を確認して去って行った。


あ!よく見れば・・・

いつの間にか、空は
ピ〜〜〜カン青空になっていた。


(・・;)ありゃま〜!なんと今年は天候に恵まれること・・・


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