百科図鑑トップページへ戻る
2006年・・・・今年は、天候不順が続き、日照時間も例年の半分と言われ農作物への
影響が懸念されていると聞いた・・・・・
そんな年なのに、今年の航空祭は驚異的な天候回復や天気予報が外れて晴れるような
都合のよいミスが多く、空を見上げるファンにとっては、うれしい誤算の年であった。
5月21日 日曜日
物好き3段?の異名をとる我々は、又も北関東の空を見上げる為に、
前日から北宇都宮駐屯地のある栃木県へと乗り込んだのだった。
しかし、前日の天気は最悪・・・・( ̄∀ ̄;)
夕方には、神秘的な夕日も見ることができたが、雲が低い・・・・
天気予報では「晴れ」と伝えているが、このところ「雨予報が外れて晴れる」ことが
あったので、その予報も、今一心配であった・・・。
しか〜〜し ヽ(`Д´)ノ
そんな、我々の心配を吹き飛ばすような自然現象が、航空祭の前日におこっていたのだ!
低く立ち込めた雲・・・・だが、その上には晴れ間が広がっているらしく・・・・・
なんと!雲の切れ目から巨大な虹が
見え隠れしていたのだ〜〜!
絶対に・・・・晴れる!
そう実感した瞬間だった・・・・
結果・・・・・
快晴でした (^_^;)
さて、晴れて日曜日我々は基地北側にある「富士重工口」から
基地内に進むことにした。
門から奥へと進むと、普段では見れないような航空機の工場内を進むことになる。
これも、基地開放や祭事ならではの体験である。
駐車場へと進むと、目の間の滑走路に「YSー11」など外来機が到着している最中であった。
そんでもって、会場へとやってくると・・・・
意外とすいてるので、コレはうれしいのである。o(^0^)o
開場正面では、多くのヘリコプターが離陸前の点検を受けている真っ最中
こんなシーンを近くで見れるのも航空祭の醍醐味の一つ o(^0^)o
開場正面には、多くの機体が並んでいるのだが、この後行われる式典の為に
場所を空けなければいけないらしく、実はこのときが一番近くでヘリコプターの
離陸が見れるチャンス!
飛び立つ直前のパイロットの緊張が伝わってくるようなシーンに出くわせれば
それだけでも、ここまで来たかいがあったと思う瞬間だ!
もちろんど迫力の離陸をマジかで見れるので、一度は近くでヘリの風を
感じても良いだろう(⌒▽⌒)
なかには・・・・
この時点で、後半のお楽しみのデモンストーレーションを、ちょこっと吐いてくれる時もある。
それにしても、迷彩塗装を施したヘリの壮観な姿は、なんともいえない貫禄がある。
会場では、記念式典が開催され、航空祭の幕開けである。
招待客でもない我々一般のファンは、この時間を利用して展示機や模擬店などを回るのも良いだろう。
それにしても・・・・暑い
午前10時の時点で、25度を越えている・・・・( ̄∀ ̄;) 大汗
ところが・・・あれ(・・;)?
芝生の上は涼しかったりして・・・・(^◇^;)
小さなお子さんや暑さに弱い方は芝生地区をお勧めします。
もちろん、芝生の地区でも、こんな迫力ある機体が正面に見れるのである!
また、北宇都宮の特徴的なのは民間機の展示だろう。
敷地内に「富士重工」が同居していることもあってか、小型のヘリや飛行機が
数多く展示されている。
普段街中では下から見上げることしかない機体が目の前に見れるのも面白いことだ。
そんな中・・・
おっと〜〜 (^◇^;)
米軍機も参加されているんですね!いかにも米軍らしくアッチも、コッチも
開くところは全部空けて、展示してある。これは、良いですね〜。
会場を北から南へ縦断して、基地南側にある「模擬店」のエリアにやって来ると・・・・
????あれれれれ・・・・(◎_◎;)
なんだか、食べ物屋が多くて、他の基地祭で見られる「ミリタリーグッツ」や
「ぬいぐるみ?が当たるようなくじ引き」のお店などがほとんど無い?
地元の地名入りの「のぼり」の数からも、
地域と深いつながりがある自衛隊だと言うことが良くわかるのだ(^_^)
でも・・・・
『会場内は禁煙となっており・・・所定の喫煙所で・・・』と、言うアナウンスの脇で
ガンガン煙を上げていたのは、スペアリブの屋台であった・・・・(^_^;)
ここでは、一日中スモークが、焚かれているようです。。。。。。(・・;)はにゃ〜
さて、式典会場で炎天下直立不動の隊員さんには申し訳ないが、格納庫内での展示を見てみよう。
格納庫内では、ビデオやフライトシュミレーターの画像の上映も行っていた。
陸自らしく、上映会場もカモフラージュされているのが、面白い(^_^;)
こちらの格納庫(ハンガー)は新しい建物で綺麗。天井なども柱の無い大空間が面白い。
何気なく天井を見上げても、空港施設らしい雄大な感じがする。
それにしても・・・
なんかジェットエンジンみたいに、大きな「スプリンクラー」だな〜(^_^;)
航空機の格納だからコレぐらいは、必要なのだろうけど日本一大きなスプリンクラーかもしれない・・・
まあ〜こんな所で、天井を見上げているのは、私ぐらいで、一番人気なのは「コクピット展示機」だろう。
今回は「UH−60」のコクピット内へ入って操縦席へ座れる粋な演出がなされていた。
さて・・・・そろそろ外へ行こうかな〜(^_^;)
あ・・・暑そう・・・・・・( ̄∀ ̄;) 滝汗
外は、もう真夏のような暑さである・・・・消防車も窓全開というかドア全開だ・・・・
あの車には・・・・エアコン・・・・・付いて無いだろうな・・・・(^_^;)
さすがに、ファンや大人は我慢できても、お子さんにはちょっと厳しい暑さかもしれない
そんなときは・・・・
格納庫裏手に「宇都宮動物園」の移動動物園が来ていたので、ちょっと涼しげな木陰で
遊んでみるのも良いだろう。
「ふわふわぞうさん」の中は、この時点で、灼熱らしいが・・・(^_^;)
さて、会場は記念式典が終了して、音楽隊の演奏となった。
暑い中、演奏隊の方々は大きな楽器を背負っての演奏・・・・
さすが〜〜〜自衛隊の音楽隊さんだ〜〜(>w< )
式典会場も雰囲気は「ステージ」に変わった感じだ。
続きまして・・・・「宇都宮サウンドカンパニー」による
マーチングバンドのステージで〜〜す!
自衛隊の基地祭とは思えない優雅なスタイルの宴が始まった。
ビジュアル的にも迷彩色一色だったステージに、可憐な花が咲いたようだ。
(迷彩色一色って・・・?何色も混ざっているのに・・・(^_^;)
ところが・・・・
マーチングバンドの演奏中に・・・・
ヘリの一勢離陸が、重なってしまった・・・(>w< )
コレは、ちょっと・・・・かわいそうだったな・・・・(^_^;)
ヘリ編隊は、そんな地上の混乱を後に、かっこよく南の空へ消えていった・・・
コレだけの数のヘリの離陸はそう見られるものじゃない貴重な物だ!
滑走路からは、LR−1もヘリに続くように離陸を開始した。
そして、会場では、操縦学生による「学生ドリル」が始まった。
何の目印もないような、広いステージに、きっちりと統制の取れた動き!
このチームワークと協調性が将来の空を背負う大きな力になるのだろう。
時間は11時過ぎたが、良く考えると今まで航空機の飛行展示が無かったのだが?
この時間からは、宇都宮の空がステージとなる!
南の空から・・・彼らは、やってきた!
祝賀飛行の異種多数機編隊だ〜〜!
BGMは「ワーグナー」作曲
「”DIE WALKURE”−THE RIDE OF THE VALKYRIES」である。
(ワーキュレイの騎行)
映画、「地獄の黙示録」でヘリの編隊奇襲作戦の時に使われた物と同じだ!
お〜〜〜(>w< )
大迫力〜〜〜〜〜ヽ(`0´)ノ
綺麗な5機編隊を見せる「OH−6」
世界のベストセラーヘリ「UH−1」
機動力のスペシャリスト「UH−60」
後方は「AH−1」「OH−1」「CH−47」の異種編隊フォーメーション!
その大所帯上空を先ほど離陸した飛行機「LR−1」が追い越すという演出も付いていたのだ!
肩車された、子供たちの目にもこの迫力が伝わったと思う(*^-^*)
編隊飛行が終わると、機体は一時会場脇に着陸し次の各機起動飛行の準備へと移る
LR−1も大型輸送ヘリ「CH−47」も帰って来た。
次は、航空ファンお墨付きの展示の開始である!
まずは、音も静かな「OH−1観測ヘリ」の登場!
前後に座席を配置した渋い迷彩塗装の新型ヘリ。
最新型だけに、優れた機動性を見せてくれた。
テールローターを尾翼に内蔵した「ダクテット・テール・ローター」も魅力!
偵察機というだけに、かなり静かで豪快なてんじだった(・・;)
お次は、陸自のガンシップヘリの代表!
「AH−1 コブラ」の登場!
見た目にも物々しい雰囲気の超薄型ヘリ
機首下にある3銃身20mm機関砲は射撃手(前席)の顔の動きに合わせて同じ方向を向く!
垂直離陸(VTOL)性は狭い日本を守るべく大切な役割を果たす。
あ〜〜〜見方でよかった(^◇^;)
今度はちょっと大型のヘリ
「UH−60」の登場だ!
アメリカでは「ブラックホーク」と呼ばれるこの機体、15人もの歩兵を乗せることもでき
多用途に使われる万能ヘリだ!
そのくせに、この機動性!まさに「ヘリのイーグル!」
すごい力だ〜ヽ(`0´)ノ
そんでもって、大きな大きな機体に巨大な前後のローター(プロペラ)を持ったヘリの登場!
CH−47大型輸送ヘリの展示飛行だ。
大きな機体であるが、その身のこなしは巨大なジェットエンジンのなせる技!
機内に車両を積んでの離陸も可能だ!会場奥では積んできた車両を降ろす展示も行われた。
あ!会場奥のフェンス越しにも結構たくさんの人がいますね(*^-^*)
大きな機体が迫ってくると、帽子など飛ばされますので注意してくださいね(*^-^*)
次の展示は、救難展示
航空自衛隊や海上自衛隊の救難機は救難特有の白地に黄色やオレンジ色の塗装を
施しているが、陸自のヘリは迷彩色の機体で救難活動を実施する。
まずは、遭難者の捜索に北宇の人気者「OH−6」がやってきた。
遭難者を発見した「OH−6」はすぐさま後方の部隊へと連絡を入れる。
連絡を受けた「UH−60」が現場にやってきた。
このように展示は観客のすぐ目の前で行われる。
ロープを使った降下で、遭難者の救助に向かう隊員。
普段、あまりめだたない救難活動だが自衛隊のほかにも日本には「消防」「警察」「海上保安庁」など
多くの救難隊が日夜、尊い命を救うために待機している。
できれば、お世話にならない方が良いのだが、いざと言う時は、
宜しくお願いします(^_^;)
次は、何か大きな物をつるしてヘリがやってきた。
山火事なのどの山林火災時に出動し、空から消火活動を行う活動展示だ!
大空から、大量の水を撒く「UH−1」
不謹慎ながら・・・・涼しそう・・・・(^_^;)
ドッバ〜〜〜〜!
と、大量に水をまく姿はさすが大型輸送ヘリだ!
できれば、ちょっとコッチにも、撒いてほしいぐらい涼しげな水しぶきだった(^◇^;)
さ〜〜〜〜て!
ここからは、北宇都宮記念行事のメインイベント!
5機の「OH−6」による編隊飛行
「スカイ・ホーネット」の機動展示飛行の始まりだ〜〜!
てんとう虫の集団?・・・・違う違う!こちらはホーネット(ススメバチ)の編隊飛行です!
見た目にかわいい「OH−6」だが、この先の編隊飛行展示は、本当にすごいよ〜(◎_◎;)
このスカイホーネットは、「スモーク発生装置」を積んでいるのだ!
規律の取れた学生ドリルの最終型を空のステージで演技する「スカイ・ホーネット」
編隊通過後、1機のソロ機が会場でアクロバットな飛行を見せてくれる。
見事にそろった4機のターン! つながっているような気さえする。
やはり、航空祭には青空がよく似合う!
青空バンザ〜〜イ ヽ(`0´)ノ
スカイ・ホーネットバンザ〜〜イ ヽ(`0´)ノ
我々も、今年が始めての北宇都宮基地祭なので「OH−6 ヘリコプター」のスモークは始めてみた。
そして、腹には「日の丸」!
4機編隊は、綺麗にスモークを引きながら会場上空を通過する。
スモークは、速度とヘリのダウン・ウォッシュの為にかなり広がるが、他では見られない貴重な展示だ。
ハイスピードでの低空ターンは、まさに空を切り裂く「ホーネット!」
カッコイイ〜〜〜(>w< )
進め!空へ!!
舞え!ホーネット〜 ヽ(`0´)ノ
そして最後は、5機が正面より突入!
扇のように広がる「レベルオ〜プナ〜!」
ブラボ〜〜(>w< )!
見事に、宇都宮の空に巨大な扇が広がった・・・・のだが・・・
あれれ・・・?
事前に聞いたところでは、5機全部がスモークを吐くような話だったんだけど・・・
まあ〜、色々と事情や情勢があるんでしょう。スモークは2機でしたが、切れのある
スカイホーネットの演技を始めてみて、まさに満足!満足!お腹いっぱいであった。
ここで、航空行事は終わりである。
実際のフライト時間は、賞味1時間ほどであるが、この辺りからいっせいに観客の足は
帰路へと向かうのだが、この先は北宇都宮名物「RTB渋滞」の始まりである。
式典が終わっても暑い中、総合案内の担当の方からはこんな放送が・・・
「ただいまの時間、駐車場から出口までの所要時間は45分となっています」
アハハ・・・・(^◇^;) ご親切に、どうもです。
そんな時は、あわてて帰らずに、この後の展示エリアの開放を待ってゆっくりと機体の見学をしよう。
先ほどまで、飛んでいた各種機体が、会場正面に整然と並べられる。
ここでは、地上スタッフとパイロットのやり取りなど見ることができる。
この時間になると、コンクリートの上は30度をゆうに越えているが、
長袖にヘルメットを被った隊員さんたちは、キビキビと切れのよい動きで仕事をこなしていく。
照り返しの日差しの中、指先のサインで機体に指示を出す姿もカッコイイ!
そして、開場と同時に当日受付をした「体験地上滑走」もはじまった。
他もそうだが、体験搭乗というのはある程度事前の申込など必要であるが、
地上滑走は当日の申込で実際のヘリコプターに乗ることができる。
もちろん「地上滑走」と言う名前であっても「上空」へ舞い上がってくれるのだから
ヘリコプターに、ただで乗れるチャンスを見逃す手は無い!
お子さんにも、良い思い出になるだろう。
その後、展示エリアの開放が始まると、記念塗装機などを、間近で見ることができる
こちらは、手作りの記念塗装機 カラフルな9色のシールを一枚一枚貼った力作だ。
見事な機動を見せてくれた「OH−1」は、ハッチ全開で展示してくれた。
観客も少なくなってきて、ゆっくりと機体を見ることができた。
こちらは、コブラ!近くで、装備なども見ることができる。
気になっている人も多かったと思うが、コブラの鼻先には「シャーク・ノーズ」がデザインされていた。
オイオイ!「OH−6」を威嚇しちゃダメだよ!見方なんだから(^◇^;)
そんな、OH−6のテール(尾翼)には「SKY HORNETS」のかわいいステッカーが貼ってあった。
ホーネット(ススメバチ)と言うか、ミツバチのような感じだが、このギャップがまた心地いいのだ。
さて、展示機体も見学して北側駐車場に戻ってくると・・・
なんと、駐車場の裏が先ほどの展示飛行を行ったヘリの駐機場になっていた!
ここでは、先ほどの展示の時とは、また一味違った式典成功の安堵の雰囲気が流れていた。
自衛隊機はいつでも、フライト直後に燃料は補給しいっぱいにしておくことが原則。
普段と違った場所での給油らしく数人で長い給油ホースを持って作業を行っていた。
こちらは、ヘリコプターに給油中です(・・;)
いつもピカピカに、磨かれた機体もこうした隊員の方々がいるおかげですね。
航空祭は、青空がよく似合う。
そんな、声がどこからとも無く聞こえて来るような、五月晴れの航空祭であった。
帰りがけに、隊員さんに話しかけても、皆本当にうれしそうな顔で、
「ありがとうございました」
と、声をかけてくれた。
この笑顔の挨拶が一番のお土産かもしれない。
基地を後にしたのだが、基地内から見た時のフェンスの向うが気になったので
ちょっと寄り道をすることにした。
まだ、基地の外には、多くのファンが最後に各基地へと帰っていく外来機の離陸を見守っていた。
大型の輸送機「C−1」も帰り支度をして豪快に離陸していった。
子供たちの「バイバ〜〜イ」の声が届いたただろうか?
声は届かなくとも、隊員さんの笑顔を見れば、気持ちは伝わったと思う。
こんな、天気の良い日に空を見上げることができた我々は本当にラッキーだった。
そして、この暑い日に頑張ってくれた隊員さん、関係者の方々、ファンの皆さん
お疲れ様でした〜〜〜(*^-^*)
ちなみに・・・・
基地内にあった、この装置!
実際の機体を使った、フライトシュミレーションのようだが・・・・
(・・;) ありゃ?
せめて、ローターぐらい付いていると良かったんですが・・・・・
巨大アゲハの「サナギ」かと思った・・・(^◇^;)
さらに!
5機のスモークを吐く「スカイホーネット」を見たかった!と言う方は
是非!こちらの写真をご覧ください!
5機編隊のスモークは、こんなイメージです (>w< )!
・・・・・・・・ (・・;) アッパレ!
「作 清原人さん」
「搭載 コリさん」
ご両人にも感謝、感謝・・・・
百科図鑑トップページへ戻る