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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】


「 甘楽の大磨崖仏 」訪問    群馬県  甘楽郡
(ワンダーJAPAN Vol.14 掲載)


群馬県の南西部に位置する「甘楽(かんら)町」


この辺りは、地質が崖を彫って像を造る「磨崖仏」に向いているらしく
古くから「磨崖仏」が多い


その中でも、特別デカイ磨崖仏が
城下町小幡(おばた)にあると言うので訪問してみた



小幡は城下町の風情が残る町

そんな観光案内図の左下にある
「長巌寺」にその磨崖仏はある

地図にある「三十三観世音」とは別でもう少し下にあるはずだが・・・

地図には掲載されてないな?


とりあえず、お寺に行ってみよう


ちなみに

先にも書いたが、甘楽には磨崖仏が多いので混乱しないように
今回の磨崖仏は
「大磨崖仏」と勝手に呼ぶことにしよう(`・ω・´)ノ"


大磨崖仏がある「長巌寺」

落ち着いた雰囲気が良いではないか


山門を見上げると・・・

デカイ鬼面がお出迎え


脇には手作りの杖が用意されていた

「孫の手をかり 登って拝む 磨崖仏」

孫の手って、ことかな?


左手を見ると・・・

「木魚」がつるしてあった

ナニナニ (゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) フムフム

「山門を入る前に 木魚を三つ鳴らし 正面御本尊に 合掌してください」

訪問のご挨拶ですね


それでは、お言葉に甘えて・・・・

「コーン コーン コーン」


なんか、気持ちいい〜(*^-^*)


そして、本堂

ナムナム (。-人-。) ナムナム

さあ!大磨崖仏へ

磨崖仏があるのは、本堂裏手の山

幟が並ぶ参道を進む

けっこうな勾配があるので、歩きやすい靴で行くのがお薦め

参道には、尖った石で造られた見事な石垣もある

こりゃ採石場見たいだな・・・

そんな参道を上がって行くと・・・

石段の左側に・・・


鬼の石面発見!

参道を上がる者に睨みを利かせている


わたくし・・・

見た目は、ものすごく怪しいけど・・・

けっして、怪しい物ではありません・・・(。-人-。)




そんな、こんなで石段を登ること3分・・・


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

樹木の間から、顔が見えてきた!


デッカイ〜〜〜(>w< )

それも【顔】だけ〜〜〜ヽ(`0´)ノ


これは・・・スゴイぞ( ̄o ̄;)ボソッ



真下から見上げると・・・

そりゃ〜〜大迫力ですよ


何はともあれ・・・(。-人-。) ナムナム



さて、こちらの顔だけの大磨崖仏

完成は昭和60年と、意外とニューフェイス
素人が6年間もかけて彫ったものらしい

昔、作業中に一度お邪魔したことがあったのだが
何せ古い話で、写真も出てこない(T∇T)トホホ



けっこうな荒削りだが、素朴な感じがまた良い

高さ10m、幅8m

日本一大きな「顔磨崖仏」であろう
(少なくとも、私が訪問した中で顔だけなら一番大きい)


自然の岩面を彫った関係上、鼻が頬と同じ高さになっている

ちょっとノッペリした感じもするが、何しろデカイ

足元と言うか・・・あごの下んは、祭壇風の場所もある

ただし、磨崖仏の宿命である風化がかなり進んでいる様子だ
(ちなみに、仏像用語で自然風化を「磨滅(マメツ)」と呼ぶ)

そんな感じで、大磨崖仏を見上げていると・・・

何やら足元の岩が・・・

【 龍 】

よく見ると、足元の岩が「龍」になっている

ネバーエンディングストーリー状態

その奥の岩は・・・

たぶん
「亀」


元々、岩が多い場所のようだ

辺りを観察すると

岩肌に「クサビ」を打ち込む穴が開けられた岩があった


こちらの岩も、割った痕跡がある

元々は、石切場だったようだ


「珍しい物なら何でも有る」と、言われる「群馬県」

ここ甘楽の大磨崖仏も群馬を代表するのにふさわしい磨崖仏だ


また、磨崖仏は、自然と共に変化する


参拝したい人は、早めに足を運んだほうが良い

すでに、
アンコールワット予備軍な空気が漂ってますから・・・(^_^;)

情報
駐車場  有り
拝観料  無し
その他  少々山道を登りますので、運動靴などがお薦め(ハイヒールとかダメよ)

2013.07.21
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