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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】


「 川根大仏 」訪問    静岡県  榛原郡川根本町



「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」



こんな詩を聞いたことが有る人も多いと思う
その大井川周辺の大仏巡り第二弾


前回は上流部の秘境にある「井川大仏」を紹介したが
今回は、中流域に鎮座する【川根大仏】を訪問してみた

中流域と言ってもけっこうな山間部だ


川根大仏が有るのは「智満寺」と言う大きな寺

立派な山門と高低差が有る境内

川の丸石で積まれた見事な石垣が印象的な寺だ


ここは禅宗である「曹洞宗」の寺
私の経験上
「禅寺」には「大仏が多い」と言うのも特徴的



さっそく境内にお邪魔すると、右手にお堂が現れた

可愛らしいお堂だが、
何とも気になる文字が掲げられている


「お茶地蔵尊」

さすが静岡! さすが禅宗!


お茶が大好きな我が家にとっても、非常にありがたい仏様だ


さっそく、お参り

ナムナム (。-人-。) ナムナム


真ん中の小さな仏様が「お茶地蔵尊」のようだが・・・


入ってすぐの所に鎮座していた・・・

こちらの地蔵さんの方が気になってしまった・・・
~(=^‥^A アセアセ・・・


お次は本堂へ

立派な本堂だが・・・




その前に・・・


左手に気になるお堂があるぞ?


ヤヤヤ! 「涅槃堂」



大仏はもちろん大好きだが
実は「涅槃像」は
特別好きなのだ!



これは、是非拝ませていただこう!

入口には、とてもうれしい張り紙もある


では、お言葉に甘えて・・・


涅槃━━━━(゚∀゚)━━━━像

予想外に大きな涅槃像


身の丈3,3m 新しい大きく立派な「一木造り」の涅槃像

すぐ近くまで行って参拝できるのがうれしい

ナムナム (。-人-。) ナムナム


そして堂内は、扉を開けたとたんに
「木の香り」が満ちていた

お堂の両脇には、等身大の立像が並ぶ


右手に5人、左手に5人

特に説明が無かったので、もしかすると
「十大弟子像」かもしれない


真新しい肌からは「木」独特の香りが広がっていた

最初、誰かが居るのかと思ってびっくりしたけどね
人かと思ったよ (^_^;)

さて、涅槃像の方だが、こちらも木目鮮やかな「木像」

基本に忠実な感じで、温かみが有る


涅槃像は足の裏を拝むことができるのも特徴

釈迦の特徴である「へん平足」も間近で拝めるのだ


また、頭のてっぺんも拝むことができる

渦巻ヘアーの
「螺髪」もこの通り(*^-^*)



涅槃像があることは知らなかったので、うれしいサプライズ(・∀・)


さて、大仏だった・・・それでは本堂へ

ところが、本堂内へ参拝するも・・・

大仏はいらっしゃらなかった?


あれれ・・・?(゜_。)?


大仏さんはいずこへ?




ほかの場所に鎮座しているのかと・・・

辺りを見回していると・・・

参道に
何か模様が描かれていることに気がついた!


改めて、確認すると・・・

「ハートマーク」


なんとも
ニクイ演出ではないか!

思わず、足元に拝んでしまった




さてさて・・・色々なアトラクションに目を奪われていたが


本題の大仏はどこだ?

辺りを見ると、本堂の脇に何か案内が出ている


お〜〜〜!あったあった!

大仏は本堂の
にあるようだ


さっそく、渡り廊下の下を潜り大仏へ

それにしても、ちょっと低い(^_^;)


所が・・・廊下を潜った先は・・・

本当に本堂の裏に出てしまったぞ


 
オリョ?(゜_。)?オリョ


ここでいいのかな?と思ったが・・・

ちゃんと、大仏と書かれている


ならば、矢印の示す方へと進むのだが

ムムム・・・(-""-;) 
本当にこの道で、いいのかな?


でも、そのうち橋や階段が現れて・・・

大仏の入口へとやってきた

入口の石段を上がると

三十三観音のお出迎え!


そんでもって・・・


大━━━━(゚∀゚)━━━━仏

【 川根大仏 】


高さ6,5m 重さ150d
御影石で作られた非常に綺麗な
アウトドア大仏

あまりにも、参道が面白かったので、早送りだけど動画でご覧下さい

色々な意味で、これは いい!


緑の森をバックに「巨大石仏」

人間よりはるかに大きい


石材で表面は磨きあげられピカピカ

台座に苔はあるが、像は手入れが行き届いているのがうれしい


石仏らしい表情

「瞳」まで確認するのは難しいが
深い目をしている大仏さんだ


台座には
「平成十二年十一月」と彫られている

大仏界では、
ニューフェイスな存在


光沢仕上げなので、近くで見ると回りの
が写り込むのがスゴイ!

横顔も
りりしいじゃ〜ないですか(・∀・)b


何ともゴージャスな雰囲気だが、よく見ると・・・

この大仏さん・・・
継ぎ目が無い?


重さは全部で150トンと言うことだが・・・

まさか、ここで作ったわけではあるまい?


この後、お寺の方にお話をお聞きすると

この川根大仏は
中国で加工された物を船で運んできたらしいが
静岡の港では無く
「横浜港」に陸揚げされたらしく、台座と蓮台は
分割されているが
大仏さんは「1つの石」から作られており・・・


横浜からここまでの
陸送が、そりゃ〜大変だったらしい


何しろ大仏を運ぶなんて、前例も無く途中の橋が、大仏が
重過ぎて倒壊する恐れがあるので、他の丈夫な橋に迂回
したりと、運搬にかなり苦労したと住職さんも苦笑いだった。


まさに!
「越すに越されぬ大井川」


また横浜港でも、こんな大きな石仏の輸入も初めてで
検疫では大仏さんの体をX線を使って調べたりと・・・
そっちの方も、大変だったようだ。




ちなみに、分割を色分けすると
↓ こんな感じ ↓

こんなに大きな大仏が、トレーラーに乗って横浜から国道1号線を
走ってる姿を想像すると、・・・さぞかし
ありがたい光景ではないか!


って・・・言うか・・・


日本一大きな1個の岩からできている大仏かもしれない

何はともあれ、川根大仏さんは日当たりのいい高台から
今日も川根の街を見下ろしていた



さて、大井川周辺の大仏巡りをしているが川根大仏の近くに
ちょっと面白い場所が有るので寄ってみることにしよう


その場所は
「塩郷の吊橋」と呼ばれる場所

橋の近くに無料の駐車場(10台弱)も完備されている


ただし、その橋には・・・

こんな・・・注意書きが・・・(^_^;)



その橋とは・・・



こんな、吊り橋なのだ

お見事!


足元は
板二枚の幅しか無い

水面までは、10m前後かな?


是非一度、渡ってみたい橋だ



ちなみに、運がいいと・・・

SL下を通る時もある


【 川根大仏 】「井川大仏」
と共に

「大井川・二大大仏」
(河口の辺にもう一つできないかな〜)


今では、簡単に越えられる大井川も


川根大仏は、その大きさゆえ・・・

苦労して大井川を越えただけに
いつまでもこの地で川を見守ってほしい

情報
駐車場  有り(無料)
拝観料  無し
その他  オフィシャルホームページ 智満寺 http://chimanji.jp/

2013.06.15
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