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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。

「 全興寺 地獄堂 」訪問   大阪府 平野区

大仏訪問記 番外編



私は大仏が好きだが、それと同じくして好きなのが
「閻魔大王」


その閻魔大王とセットの
「地獄」も大好き




そんなパラダイスのような
地獄が大阪にあると言うので

行ってみることにした


場所は大阪市の平野区


なんでも
「アーケード商店街」の中にある珍しい地獄

レトロチックな雰囲気だな〜


あれ? 本当に
レトロな建物が出てきたぞ?

街ぐるみで「歴史」をアピールしているようだ


そして商店街に顔をのぞかせているお寺が
「全興寺」

にぎやかな感じだが、思ったよりシンプル


でも、よく見ると・・・

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !

【地獄 in 大阪】



ただ・・・気になるのが・・・

なんですかコレは
?(゜_。)?


地獄と仏の国の共存は、解るが・・・

「駄菓子屋さん博物館」って何?



とにかく、足を踏み入れないことには始まらない

平野区役所お墨付きの解説など読みながら先に進もう

お薬師さんと書かれていたが

「水掛け不動」いきなり登場


なんだか良く解らないが、広いお寺のようなので

進んでみると・・・

「駄菓子屋さん博物館」

さほど広くはない室内には、懐かしの玩具や駄菓子が所狭しと並んでいる

昔はこういう店に遊びに行ったな〜


「メンコ」もたくさん展示してあった

小学校の頃大阪から転校してきた子が
「メンコ」のことを「ぺったん」と呼んでいたのを思い出した



そうそう・・・地獄だった ~(=^‥^A アセアセ・・・


なんか、色々な物に気を取られがちに進むと・・・

お! 案内係の方が・・・


金棒が刺す右手の見ると

どうやら、この建物のようだ

そんなに大きく無い建物だが

何やら気になる物が


デタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!


 極楽度・地獄度 

コレは、素晴らしい


↓ どんなものかは、動画で見ていただくのが一番 ↓
(所々早送り編集してあります)

ムホホホホホ・・・ これこそ、大阪の地獄だ


さて、本陣の地獄堂へ足を運ぶとしよう

【 地獄通行門 】


入口すぐに、お寺からのおねがいが書かれていた

「むやみに子供に恐怖心を与えて、言うことを聞かせるるための材料にしないでください」

これは、もっともだ (`・ω・´)ノ"


そんなことをしている大人は「地獄に落ちるぞ」



けっこうまじめな部分もしっかり押さえながら・・・

堂内にお邪魔すると・・・

真赤━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

閻魔様


やっぱ、大迫力

周辺には「鬼」&「脱衣婆」

地獄の完全装備

こちらの鬼は、毛深く超リアル

やたら顔が、もじゃもじゃな
赤鬼

そして、大人気の
「脱衣婆」

クオリティ・・・高け〜〜〜!

良く見ると、脱衣婆の腹の中に・・・

年季の入った脱衣婆像が、フェードイン!

向かい側には、十王の皆さま

地獄の裁判官勢ぞろい


地獄堂の正面には、大きなドラが有る

「 ドラをたたくと地獄があらわれます 」


これは、叩かないと!

(ここもちょっと動画で紹介)↓

ほんの一部だが、雰囲気分かった?

昔、ばあちゃんに
「ウソをつくと、閻魔様にクギヌキで舌を抜かれる」
と、教えられたが・・・やっぱ悪いことはしない方がいいっすね。


でも、ばあちゃん・・・舌を抜くのは
「閻魔様」じゃなく

「 鬼 」
だよ

↑ ホラ          

でも、この話って日本中に伝わる、良い教えだよね(*^-^*)



今回も訪問中に
「クギヌキ」で舌を抜かれる話をしていた親子がいたが・・・

この姿を見た子供が
「これ、ペンチじゃん」と言っていた

若いお父さんが(そう言えばそうだな・・・)見たいな顔してたけど・・・


絵でも
「クギヌキ」ではなく「ペンチ」のような工具で舌を抜いている

ちょっとギャップが有るかもしれないので・・・


ここで「建築屋さんのクギヌキ講座
(普段クロスケが本業で使っている工具なので、汚れてますがご了承ください)


普通「クギヌキ」と言うと、この「バール」を思い浮かべると思うが

バールはけっこう最近になって使われるようになったクギヌキ


では、昔は何を使っていたかと言うと・・・


コレが、昔の「クギヌキ」

その名も 通称「エンマ」


昔はこの
「エンマ」を使って
クギの頭を掴んで抜いていた



でも、なぜ「エンマ」を使っていたかと言うと・・・

昔は、断面が四角い
「角釘」を使っていたから

この「角釘」を抜くには「エンマ」で引き抜くしかないのだ


四角い釘と言うと、イメージが湧かないかもしれないけど
線路を止めている「イヌクギ」は、今でも四角
それの小さいのと思ってもらえばいい


その後、現在の「丸釘」になり、エンマより
バールの方が
抜きやすいおで、現在クギヌキと言えば「バール」になった



そんな訳で、伝統を重んじるあの世では・・・



今でも「柔らかい素材」や「傷をつけられない物」の場合
「エンマ」を使うことが有り、私も愛用しています


話が脱線したので、全興寺へ戻そう
~(=^‥^A アセアセ・・・

地獄の他にもここには多くの
アトラクションが有る

私には聞こえなかったが・・・地獄の釜の音が聞こえる穴

こちらには、弘法大師像

なんと、見事な「光背」

そして・・・涅槃堂

ガラスでできた涅槃像が湖面に浮かぶ・・・

なんか凄い雰囲気だぞ ( ̄o ̄;)ボソッ


そして
「ほとけのくに」にやってきた

駄菓子屋発〜地獄経由・・・「ほとけのくに」

ありえない道のり・・・



正面に書かれている掲示を見ると

マンダラに すわって めい想を

とりあえず、階段を下りてみよう

良く見ると、手摺に番号が書かれている?


四国八十八ヶ所霊場の「砂」

よくある「お砂踏み」ではなく、手摺に入れるとは・・・


さすが、大阪! 発想天国!




そして・・・

「 瞑 想 」
(。-人-。)

これが、けっこう・・・落ち着く





大阪の一角にひっそり隠れた・・・

「ド派手な地獄」と「ほとけのくに」


家族でも、一人でも、足を運ぶ価値のある楽しい場所だった



それにしても・・・

ここの脱衣婆・・・凄かった( ̄o ̄;)

情報
駐車場  あり(数台)
拝観料  なし
その他  
公式HP http://www.senkouji.net/index.shtml ←面白いよ

2012.03.24
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