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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。

「 壺阪寺 」訪問    奈良県  高市郡


「奈良に大仏だらけの寺が有る」


そんな話を聞いた


その寺とは「壺阪寺」



ネットで「壺阪寺」を検索すると多くの写真やブログが出てくるのだが
それぞれの訪問記事を見ていると、
有ることに気がついた


古い訪問記事にはあまり大仏が写っていないのだが
新しい訪問記事には、大仏がたくさん写っているのだ



「コイツは、何を言ってるんだ」
と思われるかもしれないが


実際に自分でも
「何を言ってるんだかよくわからん!」



要するに現在進行形の
大仏だらけになっている寺なのだ



そんな訳で、奈良県の高市郡を壺阪寺へGO!

「本当に【都】が有ったのか?」と、思わせるような風景の中


その前方の山に!

何かが・・・建っている!


あれは・・・

コレが見えたとたん!

大仏ハンターのテンションは「跳ね上がる」



壺阪寺は山に有るが道路は整備されて、有料パーキングも完備
寺まで
路線バスもきていると言う、至れり尽くせり状態だった



そんな訳で、壺阪寺にすんなり到着

そこには、下から見えなかった
大きな建物ゴロゴロしていた
それ以上に・・・すでに大仏の姿が(^_^;)


壺阪寺には
文化財もあれば最新大仏まで、ありとあらゆる物が有るようだ

入山料を払って、いざ!境内へ


真っ先に目にとまるのが、左手の不思議な空間

地蔵さんでは無く、
女の子の石像が石上に並んでる


壺阪寺は
盲老人ホーム発祥の地

最近は全国に多くの老人施設がブームのように建築されているが
盲老人専門の老人施設は、ほとんどないんだよね・・・


でも、なんでここに盲老人ホームが・・・?と思うかもしれないが


それもそのはず・・・

壺阪寺は、そもそも
【眼病封じの寺】なのだ


さて、私の目的は「大仏」


壺阪寺の境内を進もう

山門が見えてきた

ここには年代物の金剛力士像が左右に並ぶ

多少痛みが有るが、立派な像だ



山門の先には・・・

なんか・・・
色々あるようだが・・・


とりあえず、右手を見ると・・・

【大仏登場】


まずは、ココからだな
( ̄o ̄;)ボソッ


とりあえず、見てもらおう


中心に人がいるので、比べれば解ると思うが・・・

とにかく、デカイ・・・
(・ω・ノ)ノ


中心に鎮座するのは

「天竺渡来 大釈迦如来石像」

高さ10m、台座を含めると13m以上ある

マサに 大仏 (>w< )


その手前には
「千手観音」

こちらは3,3m台座を含めると4,8mの立派な大仏


左手には
「象に乗ってる普賢菩薩石像」

 身丈3m台座(象)2m


右手には
「獅子に乗ってる文殊菩薩石像」

こちらも 身丈3m台座(獅子)2m


ここまで密集してしまうと

大きさの感覚が麻痺して、ピンとこないのだが・・・


台座の獅子だって
この大きさ

すでに、腹八分目状態・・・


次は、左手を進んでみよう

夫婦観音石像?

いかにも最近追加した感じがする
o(^o^)oワクワク


急ぎ足で、進んでみると・・・

あ!また・・・大仏だぁ ( ̄o ̄;)ボソッ


できたてホヤホヤ感漂う

よく見ると、メッチャ大きい・・・

その名も
「天竺渡来十一面観音石像」

ここでは、5mの十一面観音坐像が普通に見えてくる


そんでもって、最近流行りの・・・

「パワーストーン」

ここは、流行にも敏感なんだな〜( ̄o ̄;)ボソッ


さて、本線(?)に戻るか・・・

貫禄ある宝塔の先には、数々の大仏軍


これで、まだ序盤だからね( ̄o ̄;)ボソッ


本堂へ上る階段を見ると

石材が非常に目立つ


脇で作業をしている人がいるので覗いてみると・・・

電動リフトの整備をしていた

山間の寺院には、バリア・フリーが大きな課題だよね


大仏の脇まで上がってくると、その先が壺阪寺の中心

さっきから、
奥の方にチラチラ見えている大観音は、後半のお楽しみ


さて、壺阪寺の境内中心部までやってきた

ここで、またも
奥に大仏が見えてる(^_^;)


その前に、右手を見上げると・・・

立派な
三重塔【国指定重要文化財】が現れた

この辺りは、歴史的な価値の高い建築物


そんでもって、左手は
【禮堂 国指定重要文化財

この堂は本尊を礼拝するためのお堂


もちろん、誰でも拝観することができる

さっそく中に進むと・・・ちょうど護摩焚きをしていた


そして、隣接(接続されている)建物
「八角円堂」には

本尊である
「十一面千手観音菩薩」が鎮座する


立派な千手観音だ

ここへきて、立派な木像を目の前に感動

(。-人-。) ナムナム


本尊の周りは、宝物展示や売店になっている

ダジャレチックなお土産品とかもあって、なんか雰囲気が面白い


そう言えば、境内や禮堂にも色々変わった物が置いてあった?

ワンコインの
「コンピューター占い」とか「メガネチェーン」などなど・・・


そこそこ、小銭を持って行った方が楽しめそうな所もある


さて、禮堂出口付近はにあったのは・・・

「め」と書かれた「巨大・絵馬掛け」


ここの絵馬は
「2枚一組」で、1枚は奉納し、もう一枚は持って帰れるようになってる

最近、老眼が進んできているので・・・私も奉納

35歳で老眼が始まって、40歳になったらかなり進んじゃったよσ(^-^;)トホホ



その先には、巨大な「招き猫」が鎮座する売店

重要文化財も多いが、大仏も売店も多いお寺


そして、その隣にあるのが・・・

「めがね供養観音」

坐像で3mは大きな像なのだが・・・全然目立たない

もっとも、メガネ専用の供養観音なんて初めて見たよ

コンタクトレンズも供養してくれるらしい(・∀・)b



その隣には、小さな夫婦石像が有るが・・・

大仏では無いこの像を紹介しなければ
「壺阪寺」の神髄は解らない



この像のお二人こそ「澤市とお里」


「浪曲で有名な壺坂霊験記」の舞台がこの寺なのだ



簡単に(ものすごく簡単に)解説すると・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

300年ほど前に、「盲目の澤市」と「お里」の夫婦が住んでおったそうな

諸説あるが、妻の「お里」は眼病封じに効果が有る壺阪寺に日々参拝し
それを知った「澤市」は、自分が盲目の為に妻の「お里」に苦労をかける
と、「自らの命を絶ってしまった」それを知った妻「お里」も後を追い自殺

そんなの「せつない夫婦愛」を観音様が見てみない筈が無く、二人を助け
その後澤の目が「開眼」したと言うお話


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



もっと詳しく知りたい人は「検索」してみてね


要するに、この盲目の「澤市」と言う人物が、物語で語り継がれる
「座頭市」の元になった人(これも、諸説ある)


そして、この像が立つ場所の後ろの谷が、二人が相次いで身を投じた谷らしい


(。-人-。) ナムナム





さて、そんな悲しくも美しい夫婦愛が語り継がれる谷の向かい側には・・・


エ? (-""-;)

急にチャンネルが変わってしまったかのような展開


一応、家内安全と金棒に書かれてるけど・・・

ここは、なんでも有りなのが素晴らしい!


まだまだ壺阪寺は続くよ!

次に現れたのは天竺渡来佛伝図レリーフ
「釈迦一代記」


要するに、お釈迦様の一生を描いた「レリーフ」

インドやネパールに有りそうな壁画


全長50m・・・

巨大な3Dスクリーンと言った感じ



すでに1時間以上境内をウロウロしているなぁ〜

途中、さっきの
大仏の後頭部をチラチラ見ながら・・・


次は、道路を挟んだ山側へ

最初に山の下の方から見えた「大観音」だ

地下道を進むと・・・こんな案内板が

おや? 遠くからは見えなかった「大涅槃像」もいらっしゃる様子だ

季節的に「ラベンダー園」は、無いな(1月3日訪問)


大観音エリア?に来ると
「手」が置かれている

大仏や大観音の近くに「手」が有るのことが多いが
いつ見ても、コレには乗って見たくなる


そして、こちらが手の持ち主

天竺渡来大観音石像


全長20m 重量1200t

まぁ〜〜〜デッカイよ!

こんな、山の中にここまで大きな「大石仏」って、見たこと無い


また、大観音に使われている
石材の模様が面白い

木材だと「杢目(モクメ)」と呼ばれる年輪模様のようなのが見える石材


御影石のようなツブツブでは無く、
波を打つ柄が入っている石なんだ

こうした素材柄が浮き出ている大観音って、珍しいなぁ〜( ̄o ̄;)ボソッ

大仏ハンターが言ってるんだから、かなり珍しいよ (・∀・)b



そして、下を見下ろすと・・・

大涅槃像


でも、その前に・・・

もう一つ・・・あった( ̄o ̄;)ボソッ



ここには、大仏が何体有るんだ?

そんな訳で・・・

普通に鎮座する
「阿弥陀如来坐像」


途中のお堂には・・・

巨大な
「わらじ」も奉納されていた

そして、現れた!

「大涅槃像」

お釈迦様の特徴である「偏平足」も健在

涅槃像は、足の裏が拝める貴重な像


正面に回ってみよう

この景色、傑作だなぁ


全長8m の
「天竺渡来大涅槃石像」

気持ち良さそうに眠っている感じ

でも・・・

見られてますよ〜 ( ̄o ̄;)ボソッ



さて、涅槃像と言えば足の裏もそうだが・・・

頭のてっぺんも拝めるのが嬉しい


涅槃像の後ろには4人の地蔵さん

スタイルがインドチックだ

黒御影の地蔵尊

やっぱり、後ろの方が・・・気になる


それにしても・・・
ここはスゴイ


振り向けば・・・

大観音

目の前には・・・

大涅槃像


すぐ後ろには

阿弥陀如来


そして、見降ろす先は
壺阪寺全景

この中に・・・


6体の大仏が・・・

どんだけ、大仏が有るんだ?

本当に、驚かされる「壺阪寺」だ・・・




でも、これで終わりでは無い




さっきから、チラチラ写ってる

ここがまたすごいのだ!


天竺渡来 大石堂


建物自体は納骨堂なのだが・・・


周辺には、
アジアンな石仏が並び・・・

石窟寺院風な造り


そして、堂内へ足を運ぶと・・・

スッゲ〜 ヽ(`0´)ノ ライトアップ

周辺には小さな石仏がびっしり並ぶ

この小さな石仏一つ一つが納骨堂のようだ

また、この中にも大仏クラスの石仏が3つもあるんだ・・・

こうなってくると、いくつ大仏が有ったのか良く解らなくなってきた・・・


大石堂から最初の方に見た大仏軍の方へ下りれる

帰ってきた〜って気がするのは、私だけ?


最後は、大仏前から続くスロープを下って終了

とにかく、色々な物が目白押しの壺阪寺


スロープ下には、売店やレストランも完備

やっぱり、カレーは
「印度カレー」なんだな


眼病封じの壺阪寺


大仏だらけのスゴイ寺だった



最初の方はもう忘れちゃったかもしれないので・・・簡単に動画も作ってみた

数年後に行ったら、また大仏増えてるのかな〜 ( ̄o ̄;)ボソッ



ちなみに・・・

境内で売られていた「目薬」

ハード・コンタクトの不快感にも効果が有る優れ物だった

情報
駐車場  有り(500円)
拝観料  600円
その他  
詳しくは、オフィシャルホームページへ
      
http://www.tsubosaka1300.or.jp/index.html

2012.02.05
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