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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。
「 佐吉大仏 」訪問 岐阜県 羽島市
岐阜県は大仏の宝庫
そんな大仏多発地帯に「佐吉大仏」と言う大仏が有るので、行ってみることにした
佐吉大仏へ到着すると・・・
そこには !!
「大仏児童公園」があった!
大仏と「冠」がついた公園って・・・レアだぁ ( ̄o ̄;)ボソッ
公園に隣接する大きな建物が大仏殿
寺の名は「大仏寺」
解りやすい (>w< )
なぜか・・・表のフェンスには「野口雨情」「柳原白連」の解説?
佐吉さんに歌をささげているらしい・・・
我が目指すは・・・大仏
市指定の史跡表では「佐吉仏」と表記されているが
寺門には「佐吉大仏」とうたわれている
それでは、「佐吉大仏」に御対面
お〜!コレは立派な大仏さんだ
何はともあれ・・・
(。-人-。) ナムナム
名前から佐吉さん像と思われそうだが
「釈迦牟尼仏」
お釈迦様の像
「大仏殿」と言うか、どちらかと言うと「宝仏殿」の中心に鎮座する感じ
名前の由来は建立者の「永田佐吉」から来たようだ
1759年建立と言うのだから、250年以上前の物
現在はRC造のお堂だが、濃尾地震(1891年)以後
70年ほど雨ざらしの時期もあったらしい
少々傷は有るが、綺麗な大仏さん
何となく瞑想中と言った雰囲気
印(手の形)は「禅定印(ゼンジョウイン)」
まさに、瞑想をしているお釈迦様の姿
後ろに回ると・・・
意外と大きな扉が付いていた
大仏の背中の扉は、意外と多いのだが・・・
ここまで「ドアっぽい扉」が有るのは珍しいな〜
後方の台座には建立当時のことが刻まれている
佐吉大仏は、江戸の鋳物職人によって作られたが、最初に注文した物は
運搬途中で、嵐に遭遇し遠州灘に沈んでしまったらしい
詳しく話を聴いたところ、頭部を運搬中に遠州灘で嵐にあい
船を守るために海中に頭部を投棄してしまったと言うこと
今なら、保険で対応・・・と、いった所だが
当時はそうもいかない (-""-;)ムムム
でも、建立者の「永田佐吉」は注文した大仏が海の藻屑と
消えてしまった状況で、怒りもせずに、こう言ったらしい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遠州灘は多くの方が亡くなられた所です
そこに仏様が入られたことは幸いなこと
本来はこちらから頼んでも行うべきことです
お金のことは心配いらないので
もう一体作りなおして下さい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そう言って、すぐに次の大仏を注文したと言うのだ・・・
今も昔も
大物は言うことが違うぜ
( 最近の政治家さんよ!ちょっとは見習っちくり )
大仏殿の中には、展示品もある
こちらは大仏の中から出てきた「観音経が描かれた石」
(実物)
永田佐吉が描いた掛け軸などもある
書もスゴイが、それ以上に大黒様が印象的
何となく、コミカルな雰囲気
「サンタクロース」とも取れそうな楽しげな雰囲気だ
250年もの間、苦難を乗り越えてきた「佐吉大仏」
現在は、快適なマイホームで瞑想中と言ったところかな?
と・・・ここで、佐吉大仏訪問記は終わるはずだったのだが・・・
大仏殿の中をウロウロしていると
大仏寺の方がやってきて・・・
「ちょっと待ってね!今背中開けるから」
と・・・
大仏の背中にあった扉を開けてくれた
コレには、ビックリ
(◎o◎)
そして、一言・・・
「どうぞ〜」
どうぞって・・・
大仏の中に入って良いって・・・こと?
マジで?
(^_^;)
では、お言葉に甘えて・・・
大仏様の中へGO!
こちらが、丈六仏の中の様子
(本邦初公開?)
広さは大人一人が入って、向きを変えるのがやっと位のスペース
そんな訳で・・・これが、大仏様の中の写真↓
(赤囲の写真は外から見た大仏の、どの辺りかを表示)
ここは、お腹にある着物シワの裏側
右側を見ると・・・
腕部分の衣類のシワが見える
腕の中を覗いてみると・・・
基本的には空洞
そして、上を見上げると・・・
ぽっかり空いた首の穴
その奥は、頭
茶色く見えるのは、鋳物の型で使った粘土が
鋳造の時に焼けて、レンガ状になった物
よく見れば、「螺髪(ラホツ=髪)」のボコボコが見える
表面に対して裏側は製造時の状態がよく見える
そして、視線を下げると・・・
顔の裏側が見えてくる
首の穴からのぞいているので、目がつり上がって見えるが・・・
まちがいなく、大仏様の顔の裏側だ
これは貴重な体験と貴重な画像を撮る事が出来た
↓ そんな貴重な映像を動画で紹介しちゃおう! ↓
なんか・・・スゴイよね ( ̄o ̄;)ボソッ
改めまして・・・(。-人-。)ナムナム
佐吉大仏
明るい空間にポツンと鎮座する姿は、とっても落ち着いた雰囲気
そんな、佐吉大仏の中は・・・
めっぽう落ち着く場所だった
情報 駐車場 裏に数台有り 拝観料 無し その他 胎内拝観希望の方は、隣接する永田さん宅へお声掛け下さい 無料で胎内拝観できます |