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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。
「 二丈四尺大仏 」訪問 京都府 右京区
京 都
京都と言えば、金閣寺や三十三間堂など、世界遺産や国宝に指定された
多くの寺院仏閣が存在し、それを求めて多くの観光客が訪れる
しかし、私の場合「観光客」がほとんど居ない寺に足を運ぶことが多い
なぜなら
そこに「大仏」が有るから
( ̄^ ̄)キッパリ
右京区に「轉法輪寺」(轉は転の旧仮名使い)と言う寺が有る
この寺はネットを見ると「観光としての拝観はお断り致しております」と書かれている
ただし「お参り」の方々は、とっても温かく迎えてくれる寺なのだ
それでは「轉法輪寺」へ行ってみよう
寺院の入口に、立派な山門が現れた
「鐘樓門」
真っ白で竜宮城を思わせるこの門の上部には大きな「鐘」が下がっていた
鐘の高さ九尺(2、7m)横四尺二寸(1、2m)重さ壱千貫(約4トン)にも及ぶ
大きな物で、平成21年に門の大改修が行われたらしい
大仏が待つ寺院にふさわしい
「異次元」への入口
境内は手入れが行き届いた、落ち着いた雰囲気
俺が求めていたのは、コレコレ!こんな「京の寺」だ!
正面が本堂、枯山水とかもあって「来たぞ!」って気がする
本堂はしまっていたのだが、寺務所へ声をかけると
住職さんが快く招き入れてくれた
そんでもって、本堂へと案内され
御本尊を目の前にして・・・
ビックリ (◎o◎)
デ・・・デッカイ (・ω・ノ)ノ
事前に詳細を把握していなかったのもあるが
予想外の大きな大仏出現にビックリした
大佛本尊阿彌陀如來
「二丈四尺(約7m)」で通常の大仏「一丈六尺」の
倍近い大きさが有る大仏だ
大きさもさることながら・・・
そのスタイルがスゴイ!
ものすごくリアルな衣装のシワが彫り込まれている
首から胸にかけての「この美しさは一体何?」と、思わず口に出してしまうほど
住職さんの話によると、建立は宝暦8年(1758)と言うことで、250年以上前なのだが
京都では、200年そこらの仏像は、まだまだ若手らしい・・・m(_ _)m 恐れ入りました
本堂に座っての参拝になるので、見上げる感じ
よく見れば、光背の絵柄もすごく綺麗だ・・・
そのうちに、ちょっと不思議なことに気がついた
よく見ると、大仏さんの頭のてっぺんの膨らんだ部分が大きい
この部分は「肉髻(ニクケイ)」と呼ばれ、悟りを開いたお釈迦様の
脳が増えて盛り上がった部分
ちなみに「髻」と言う字は「もとどり」と読み、昔の人が冠や烏帽子の中に
髪をまとめて収納した時の髪形のことを言う
話がそれたが、その肉髻が・・・
非常に立派
その分、民を救うべく多くの知恵をお持ちなのであろう
(。-人-。) アリガタヤ
ガイドブックには載っていない、なんの指定も受けていない大仏だけど・・・
ものすごくかっこよくて、存在感ある見事な本尊大仏
最近、京都や奈良を走っていると、定番の寺に差し掛かった時に
観光客がズラズラと列を作っての寺巡りツアーを見かける時が有る
それが悪いとは言わない。逆に少しでも神社仏閣ファンが
増えてくれるのはありがたいと思う
でも、ちょっと・・・
もったいない気がするんだよね(^_^;)
なぜなら、本来の信仰やお参りの気持ちを持って寺を尋ねると
それまで見えなかった音が見えて来て
聞こえなかった色が聞こえてくるからだ
そう、初めは見えない物がお寺にはたくさんあるんだ (・∀・)b
まずは、観光からでもいいと思う
そして、本当に見える物が見えてきたら・・・
静かな本堂で、大仏と目を逢わせることの楽しさが解ってくると思うよ (*^-^*)
情報 駐車場 有り(10台ほど) 拝観料 無し その他 HPでは観光目的の拝観をお断りしていますが、お参りと言う本来の姿で 参拝するのであれば、快く招き入れていただける優しいお寺です オフィシャルHP http://www.geocities.jp/tenpourinji/index2.html(BGM有) |