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蜂谷大仏・弥勒大仏・瑞林寺
雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。

「 蜂屋大仏 」訪問    岐阜県  美濃加茂市


東海環状自動車道
美濃加茂サービスエリアへ寄った時のこと・・・


都会のサービスエリアとは違って平和な感じ

隣に
道の駅が併設されたハイブリットエリアのようだ


隣接する道の駅
「日本昭和村」名誉村長

【 中村玉緒 】

「ここから車で1分」

という案内も
微妙な案内を持ってる・・・



近くに
『明治村』と言うのも・・・

あったような気もするけど ?(゜_。)?





まぁ〜いいか・・・
( ̄o ̄;)ボソッ



とりあえず
観光案内板を覗いてみよう

「江戸と昭和に出会うまち美濃加茂市だそうです


サラサラサラ〜〜〜と、見ていくと・・・


ほどに・・・

気になる物を発見!


仏像の写真があるじゃないか!

ある程度大きそうな感じ



でも、写真だと
実際の大きさが全然わからないんだよね (-""-;)?




でも、一度気になると・・・もう、我慢できん!





「瑞林寺」は、ここからも近いようだし・・・





幸い、このサービスエリアは
インター併設なので
急遽予定を変更し「瑞林寺」へ向かってみることにした





高速を降り
「江戸と昭和に出会うまち」を走っていると・・・



案内が出てきた



そこには『蜂谷大仏』としっかり書かれている!

思いがけず、大仏ゲット ヽ(`0´)ノ



ここでは霊苑の分譲もしているようだ



最近は寺院が墓地分譲を行い

シンボルとして、大仏や大観音を建立する場合が多い



そうなると、おなじみの
「 FRP大仏 」かもしれない?




しかし、その下の石碑は



(・ω・ノ)ノ  オリョ?

ものすごく気合が入ってる




ここまでの物を作るとは・・・
期待も膨らむぞぃ!

さっそく、案内が示す方へ進んでみよう



ほどなくして、寺に到着

そこは立派なお寺だった



流行りの
「FRP大観音」があるような雰囲気じゃないな?



りんとして、静まり返った境内

それもそのはず・・・実はこの時、まだ
AM7:30


本来はもっと遠い大仏を目的地にしていたので
急遽見つけた大仏だけに必要以上に

早い時間に来てしまった・・・




何はともあれ、本堂へお参り


と、そこに現れたのは・・・

大数珠だぁ〜!o(^o^)o


滑車
にかけられた数珠を、ゆっくり回すと・・・



カチカチカチカチカチ・・・と、アメリカン・クラッカーのような

けたたましい音



静まり返った、朝寺に響く
カタカタ音・・・(^_^;)タハハ





本堂左手にある建物に大仏があるようだ

お寺の方は早起きだが、この時間のアポ無し訪問は迷惑かなぁ〜?

と、思っていたら


後ろから声が・・・

「朝早くから、御苦労さまです」


振り向くと、そこには子犬を連れた女性が立っており
大数珠の音を聞いて、やってきたようだ


なんとその女性は、住職の奥様だった
( ̄o ̄;)オォ〜! ラッキー!


この日は、住職がお勤めでいらっしゃらないので、本堂は閉めてたようだが
通りすがりの
「千葉から大仏を見に来た物好き」と伝えると、快く招き入れてくれた!



奥様は、朝の支度で忙しそうだったので、我々だけで


まずは、本堂でお参り

(。-人-。) ナムナム



そして、渡り廊下を進み




いざ大仏殿へ





そこには





キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!



【 絶 景 】

予想以上
デカイ大仏様





見事な光背を背負った
大きな如来像だ!

と比べてもらえば解ると思うが
屋内大仏ではかなりの大きさ!



大仏巡礼に出る時は、当然下調べをしてから向かうのだが
この大仏は、検索でも調査でも、まったくヒットしなかった
(蜂屋大仏で検索すると、ちょっと出てくる)



まだまだ、
隠れた大仏が日本には居ると、痛感した

ところで、こちらの大仏さん・・・
何如来だろうか?


両脇を固める
「脇侍(きょうじ)は・・・

誰だか、さっぱりわからない?
(勉強不足でスミマセン)


何しろ珍しいのが

大仏自体の手の形【 印 】

(手の平)が内に向いている

おのずと参拝者には手の甲を向けている



今まで見てきた如来像は、
(手の平)を参拝者に見せている像ばかり

せいぜい、阿弥陀如来の
側面が見える程度


大日如来や釈迦如来の場合、印によっては

甲が見える像も有るのだが、
チラっと見える程度



正面から、手の甲がハッキリ見える大仏は初めてだ

作例として、説法をしている姿を現した
「転法輪印」
手の甲をこちらに見せているのだが、仏像サイズの像しか見たこと無く

大仏では初めて見た



右手もさることながら



左手も

何か持っている


これって
「宝塔」だよね?

まちがえても、
「串おでん」ではない


宝塔と言えば、四天王・七福神でも有名な

彼が手にしているアレです


う〜〜〜〜〜ん



解らん ( ̄o ̄;)






目の前に鎮座する如来さんの
肩書き(役職)がわからへん?



そんな苦悩をしている所に奥様が見えたので、聞いてみた


「あの〜こちらの大仏様は、何如来でしょうか?」

「こちらは弥勒大仏様です」




【  弥 勒 大 仏  】


弥勒大仏が、日本にもあったのか!



海外では聞いたことがあるが、国内で
弥勒大仏があるという話は聞いたことが無かった



弥勒仏は通常「弥勒菩薩」と呼ばれる像が多く、肘を曲げて膝に乗せ
右手をほほに添える
「物思いに更けている」ような
特徴的なスタイルの仏像



弥勒菩薩は、釈迦の死後
56億7千万年後に救済のために現れる仏様で
像によっては
「世に現れた時の姿(如来)」の仏像もある


それが、ここでは大仏になっているのだ
(神奈川県の鷹取にある磨崖仏は「弥勒菩薩」)




予想外続きで、浮かれ立っている我々を奥様が、客間に案内してくれた

ご丁寧にどうもです m(_ _)m 
深々お辞儀

ここにも「絶景」
( 実は庭園も大好き σ(^-^;) )



ここで、お寺の色々な話をしていただけた


この寺は
「柿寺」とも呼ばれ「干し柿」で有名な寺であり、以前は寺も荒れていたが
住職がコツコツと再建し、建物も庭園も整備したという話や、大仏も以前は
子供が
登って遊んだ
りしていて、破損も多かったが最近修復されたなど・・・

貴重で楽しい話を聞くことができた。

お茶受けには、大きすぎる
御馳走だぁ


(干し柿は「蜂屋柿」と呼ばれる、絶品で高級品らしい)



「江戸と昭和にであうまち」美濃加茂

実は56億7千万年後の
未来にも会えるのだ

情報
駐車場  有り
拝観料  無し
その他   


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