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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。
「 御代の大仏 」訪問 福島県 いわき市
福島県浜通りの南部に位置するいわき市は、福島県で最大の人口を有する市だ
この地は石炭、化石、工業地帯と私の好奇心のブースターのような町で
映画「フラガール」で有名になった常磐ハワイアン・センターがあった町でもある
(現在はスパリゾートハワイヤンズと名前を変えて営業中)
そして、もちろん大仏も有る
訪れたのは鹿島街道に隣接するこんもりと茂る森の一角
何とも味のある山門がお出迎えしてくれた
立派な山門の手前には・・・
早速、うれしい文字が書かれた柱が立っている!
銅造阿弥陀如来坐像
教育委員会お墨付き大仏だ〜〜(・∀・)b
ただ・・・
ただ・・・その隣に、理解しがたい
表示が・・・
立入禁止
なんで〜〜〜?(゜_。)?
ここへきて、立入禁止って・・・(T∇T)
でも
よく見ると立入禁止なのは、山門だけのようだ
お寺の山門が通れないってどういうことだろう?
ロープまで寄ってみると、山門には多くの「わらじ」が結ばれていた
見た目に古いものらしく、ここ最近人が近寄った形跡はない
仕方なく、山門を遠巻きにして境内に進んで見ることにした
そして、山門裏に回った所で
驚愕の事実を知ることになった
境内に進み、振り返ると・・・
ドッヒャ〜〜〜 (・ω・ノ)ノ
倒れそうじゃん!
正面から見た時は、それほど感じなかったが、裏側に回るとモロ斜めに傾いた屋根
すでに、手遅れな感じはするが・・・
必死につっかえ棒で踏ん張ってる状況であった
こりゃ、立入禁止だわな ( ̄o ̄;)ボソッ
大仏の重みで、大仏殿が傾いている物件は見たことあるが・・・
山門がこの状態というのは、初めてだよ
気を撮り直して、前を見ると・・・
見えた〜 (*^▽^*)
大仏様、登場〜〜!
けっこうな大きさの大仏さん
本堂前に来ると、右手正面に座ってます
はやる気持ちを抑えて・・・
まずは、本堂でお参り
(。-人-。) ナムナム〜〜
小さくてかわいい本堂だが・・・足元は質素で屋根周りはメチャ凝った作り
さて、改めて右手を見ると
お待たせしました (*^▽^*)/
銅造阿弥陀如来坐像
要するに青銅の鋳物の基本的大仏さん
像の高さ「2,76m」
台座をあわせると「3,63m」
立派な大仏さんだ
けっこうデカイ
大仏の隣には、真新しい解説板も設置されていた
像の完成は1767年(明和4年)のようだが、1776年(安永5年)まで10年近く
打ち捨てられていたと言うのだから、完成早々に残念な大仏さんだが、この地に
しっかりと建立され、1841年には改修工事も行われたらしい。
しかし、なんでそんな細かいことまで解るのか?と思う方も多いと思うが・・・
この大仏の場合
台座の蓮弁に年表の如く細かく、その辺のいきさつが記載されているとのこと
ここまで丁寧に記載されているのも珍しい
いわきの人は几帳面なのかな ( ̄o ̄;)
屋外に建立されているので、後ろにも回ることができる
像もさることながら、台座が模様のように細かく刻まれている
屋根の無い「露座」なので、雨による劣化はある
でも、しっかりと結んだ印はほどけることなく、この地に鎮座する阿弥陀如来大仏であった
もちろん、帰りも山門は迂回して帰りました
情報 駐車場 有り 拝観料 無し その他 絶対に山門には近づかないでください |