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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。
会津大仏巡礼の旅

その17(ラスト) 「 和田大仏 」訪問  
福島県 須賀川市



福島県の旅もこれで一旦完結



2日間の巡礼を更新するのに半年かかってしまった・・・
_| ̄|○ ガックリ・・


さて、巡礼最後の地は「福島空港」に・・・

続く
バイパスを走っていた

私がいくら飛行機好きだからと言って、なぜ大仏訪問で?と、思うかもしれないが・・・

このバイパスに
大きなヒントが隠されている。


前方にある青い看板を見ると

『 大仏大橋 』

ヤッホ〜 ヽ(`0´)ノ



実はこの橋・・・
大仏の上を越えているのだ

正確には橋のちょっと脇に大仏は有るので、真上ではない


ちなみに、このへんの
地名も『大仏』なのだ〜(*^-^*)


空港の脇とはいえ・・・かなり、静かな場所

うっそうと茂った森が入口

雰囲気に合った
『風流な案内板』もあった

フムフム (゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) ナニナニ

ここには、大仏と古墳があるらしいが・・・

ここにも、
弘法大師の名前が・・・

この人、日本中に大仏掘ったり、土木工事したり・・・


あんたは、ゼネコンか? ( ̄o ̄;)ボソッ



まあ〜弘法大師のスーパーマン列伝は、日本仏教界の社交辞令として・・・


早速石段を登ってみると


お〜〜〜!すぐに見えた!

立派な
『磨崖仏』がいらっしゃいます

こちらが
「和田大仏」

高さ3,6mの
大日如来らしいが、一説によると「阿弥陀如来」とも言われている
見た感じは「阿弥陀如来」の方が近いな・・・大日如来の
特徴が見当たらない

(大日如来は、頭に冠をかぶっているのが特徴)


どっちにしても・・・

けっこうな、大きさがある立派な大仏さんだ(*^-^*)

あたりを見回すと、ボコボコ横穴がある

これが、横穴古墳群か・・・要するに昔の「墓穴」だね


時代的に見れは、古墳時代の横穴の方が200年位先で
磨崖仏は平安時代だから墓場に後から如来を彫った感じか・・・


せっかくなので、ちょっと入ってみよう・・・

う〜〜〜ん、普通の穴だ ( ̄o ̄;)ボソッ



ひとつ、大きな穴があったので入ってみると・・・オヤ?

いくつかの磨崖仏が彫られている

大きさは70センチほどだが

保存状態はあまり良く無く・・・印象仏になっちゃってるな

でも・・・

この穴を、
掃除用具入れにするのは、ちょっと・・・
(-""-;)バチあたっても知らんぞ?


さて、本題の「和田大仏」だが、こちらもかなり磨滅(マメツ)が進んでいる

磨滅(マメツ)とは
三省堂・新明解国語辞典を引くと
『摩滅』という字が出てくる。
意味は「すれて凹凸が無くなること」とあるが、磨崖仏の場合
『摩』ではなく
「石」の
『磨』の漢字をもちいて『風化して見えなくなる』ことを『磨滅』という



たしかに・・・

顔は「磨滅」が進んでいるが・・・



胸の様子がおかしい・・・


不自然にへこんでいるのだ


そういえば、さっきの解説版に・・・
 
『地元信仰』があったか!


こうなると、この像は『磨滅』の一言では、かたずけられない歴史を背負っているんだな・・・


人為的に削られた部分は「磨滅」ではなく、ましてや「廃仏毀釈」の時のように破壊されたわけでもない
このように民間信仰のすえ
「消耗」されたものは「消滅」と考えるべきであろう。


そうなると・・・この和田大仏は・・・

磨滅と消滅が、一度に見ることができる
『貴重な磨崖仏』

空港にアクセスする巨大なバイパスの橋の下で・・・

貴重な大仏さんは、今日も鎮座している


長かった、会津・福島巡礼もここまで(*^-^*)

情報
最寄駅  特になさそうですが、近くの駅は「川東駅」
駐車場  無し(大仏前に数台置けるスペース有り)
拝観料  無料
所在地  福島県須賀川市
その他  
うす暗く、蚊がとっても多いです
 
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