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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。

ぶらり、日帰り房総巡礼の旅 その5

「 灯篭坂大師 」訪問     千葉県 富津市


東京湾に面した内房を走る「国道127号線」を南下していくと・・・


妙な
門構えが、トンネルの左手に現れた・・・

どう見ても、この場に似合わない
簡素で目立つ門構え

この奥に、建設業か造園屋の資材置き場でもあるような感じだが

門柱にはしっかりと
「弘法大師霊場」「灯篭坂大師」と書かれている。


実は、以前から気になっていたのだが、なぜか時間やチャンスが無くて未訪問だった。






そして、やっとこの
難攻不落の不思議な門をくぐることができたのだ!






早速、先の見えない道を、進むのであった・・・















が・・・





( ̄∀ ̄;) あれ?












いきなり・・・トンネル!

それも、このトンネル・・・


良く見ると



なんか、変 
?(゜_。)?

真ん中の天井が、
異常に低いんですけど・・・




妙なトンネルを越え、交差点を右折すると・・・





今度は、妙に
縦長なトンネルが・・・?

なんだか知らないが、
変なトンネルばっかりだな〜・・・





と、進んでいくと・・・・



エ! ( ̄∀ ̄;)

なんじゃ〜このトンネル
ヽ(`0´)ノ



( ?ω? )  ナンデ


何で、こんなに天井が高いんだ・・・?


まったく、意味が解らない・・・

とりあえず、意味の無い高さのトンネルを越えると・・・

あった・・・

派手なトンネルの先に、質素な大師が現れた

ここに来るまで、インパクトが強すぎて・・・

普通の神社が・・・


非常に・・・不安なんですけど・・・


とりあえず、この石段を・・・

がんばって、登ってみよう〜!

灯篭坂と言うだけあって

灯篭が並ぶ参道を進むと・・・


これまた、質素な大師堂の登場

岩肌に、張り付いたように立つお堂


中を、覗くと


やはり、岩肌に張り付く小さな祠

そんで、もって・・・
小さな、大師が・・・




大仏訪問記には、無理があるか・・・(-""-;)ムムム




脇の戸板には、詞が読まれているのだが・・・


【 わが影の 小さく 晴れたり 初大師 】

空 山



空山・・・?


だれ?


まさか、
アイボのデザインを考えた、空山基(そらやま はじめ)さん、じゃないよね?




よくわからんが・・・ここで、一番立派なのは、この板だった。



さて、せっかく登ってきた割には、何にも無い大師堂

奥の方に、道が続いているので、行ってみたが・・・

道なりに、石仏があるだけだった・・・_| ̄|○ ガックリ

後から、調べたところ、この先には、かつてがあったらしく

造海城
(つくろうみじょう)通称・百首城」と呼ばれた、海の砦があったようだ。

今じゃ、獣道しかないけどね・・・(^_^;)


結局、インパクト・トンネルを越えて、登った先の大師堂は・・・極普通であった。

帰りは、スロープを下ると、城跡の森が見えていた。







めでたし


めでたし・・・・








じゃ、ねぇ〜〜〜〜よぅ!

ヽ(`0´)ノ













よく考えたら、ここへ来る時の、
あのトンネルは、何なんだ?


何はともあれ、帰宅後色々と調べてみたところ
かなり突っ込んだ調査をしているホームページが見つかった。


「山さ行がねが」
国道127号 旧道及び隧道群 明鐘岬編


↑ こちらのHP


「山さ行がねが」に記載されている内容と現地での写真を見ていくと
不思議なトンネルの理由がわかってきた。

まずは、入口にあった、このトンネル

天井が平らで、
床がポッコリ膨らんでいるトンネル


通常トンネルとは

こうなってるのが、普通

せっかく、トンネルを掘るなら、まっすぐ掘るよね


しかし、ここのトンネルは・・・

真ん中が、盛り上がってるのだ


なんで、こんな穴を掘ったのかと言うと・・・


↓の写真を見てもらえば、
ヒントが見えてくる

道路の下を
『JR内房線』が走っているのだが

線路の脇に

怪しい穴がある。


この、異常に怪しい穴というのが、ヒント

今じゃ、草ボウボウの穴だが、昔はこの穴が
メイン・ストリートだったようだ。


要するに、↓こんな感じ↓

まだ、車など無い時代に、歩行者用の小さなトンネルがあった。


しかし、大正時代になって
「鉄道(現・JR内房線)」が開通した


問題は、この
小さなトンネルと鉄道のトンネル

トンネル同士が、ぶつかってしまうのだ


そんでもって、仕方ないので・・・


大き目のトンネルを掘って、何とか鉄道を交わしたようだ

結果、下にある鉄道を避ける為に、こんな勾配トンネルができたようである。


どっち道、勾配になるなら、もう少し高い位置に掘れば良かったのに(^_^;)




さて、問題は、もう一つの
『超トンネル』だが・・・


コッチの、縦長トンネルは意味が解らん・・・。

小さい方の、出口ですら縦長だが・・・

このトンネルは、形が桁違いなのだ

普通は、このように掘るトンネル↓

しかし、このトンネルは、奥に進むと・・・


見事な、天井が現れるというか・・・

天井が、無くなってしまうのだ。


まったく、トンネルという言葉が適切かどうか解らないが
このあたりは
「大谷石」「高取石」とならぶ「房総石」の産地である

トンネル脇の壁の鋭さなど見ると、「石材」の切り出し跡のようだ。


たぶん、通路としてのトンネルを掘ると同時に、大師先にある
「城」の石材として、切り出した可能性が高いと思う。




それにしても・・・メインの大師が、記憶に残らないような、妙なエントランスだった。


 情報
最寄駅  JR内房線 竹岡
駐車場  あり(無料)
拝観料  なし
所在地  千葉県富津市
その他  
 
大観音よりもインパクトが有る
身大観音像がお出迎え、勝浦大観音




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