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雨の日も、風の日も、
大仏はそこで待っている。
静岡大仏巡礼 12
「 曽我寺 曽我兄弟像 」訪問 静岡県 富士市
曽我物語
(そがものがたり)
歌舞伎で有名になった「日本三大仇討ち」と呼ばれる、超有名な兄弟の
像があると聞いて、富士市の曽我寺へやってきた。
え!曽我物語・曽我兄弟の仇討ちを知らない? ヽ(・◇・´)ノそれは困った!
簡単に、説明しよう (・∀・)b
平安末期、伊豆では複雑な所領争いが繰り広げら、工藤祐経(くどうすけつね)は伊東祐親(いとうすけちか)に
謀られて所領を奪わ、祐経はその報復に「伊東祐親、河津三郎(かわづさぶろう)」父子を殺そうと刺客を放つ。
刺客放った矢は河津三郎に命中し彼は落命した。
河津三郎の妻は、ふたりの子どもを連れて相模の曽我祐信(そがすけのぶ)のもとに嫁ぐ。この時の連れ子が
曽我十郎祐成(すけなり)と曽我五郎時致(ときむね)で、兄十郎祐成は5歳、弟五郎時致は3歳だった。
苦難を経た末、兄弟に父の仇工藤祐経を討つ時がめぐってきた。建久4(1193)年、源頼朝は富士の裾野で
巻狩りを行った。兄弟は巻狩り中の深夜、工藤祐経の宿所を探りあて、警備が手薄な時間をみつけて
5月28日の夜、兄弟は祐経の宿所に忍び込み、父の仇を討った。苦節18年目にして敵をとったのだった!
周囲の武士たちが兄弟に斬りかかり、十郎祐成は討ち死に。五郎時致は剣をかいくぐり頼朝の宿所に突進
頼朝の側近に捕えられ、翌日尋問が行われた。頼朝は五郎が勇気ある武士だと見込んで許そうとしたが
祐経の子の嘆願により「処刑」されたのであった・・・・
簡単に書いても超〜複雑 ( ̄o ̄;)ボソッ
この時代は、似たような名前が多くて、わけわかんね〜(-""-;)
もっと、超簡単に説明すると・・・・
『殺された父親の敵(カタキ)を、兄弟で取った』と、言う話。
詳しく知りたい人は「曽我物語」・「曾我兄弟の仇討ち」で検索してみてね (´・ω・`)フゥ〜
そんな、曽我兄弟の墓があるが、この寺「曽我寺」である。
曽我寺は「橋の近く」と聞いたのだが・・・
【曽我兄弟橋】と言う、解りやすすぎる橋が出てきた・・・これは、解りやすい
その橋の袂にあるのが・・・
曽我寺
これまた、わかりやすいの〜ぅ (´・ω・`)
寺の周りには、早速色々な名所案内や後援会みたいな団体による案内板が目白押し
散歩と言うか、ハイキングコースになっているようだ。
また、山門脇には・・・
身代わり地蔵尊
足元から湧き出す水をすくって地蔵にかけると、痛みから救ってくれるということだ。
昔の人は、語呂合わせが上品だよね〜
さて、周辺案内図を見ると、周辺には曽我兄弟遺跡がたくさんあるらしい。
う〜〜〜ん、私好みの巨像は、無さそうだな・・・( ̄o ̄;)残念
さてさて・・・境内に進むと・・・
いきなり現れたのは、文殊菩薩だった・・・
文殊(もんじゅ)菩薩か・・・
ここでは、学業中心の解説だけど、本来の「文殊の知恵」は、学業だけでなく
かなり広い精神部分にまで広がっているらしいので、よ〜く拝んでおこう!
(。-人-。) ナムナム
その対面には・・・
プリティー六地蔵の登場!
六地蔵・・・と言うか、ペアの像が3つ並んでいる。
右端が・・・【 一念 】
「固い決意」と言ったところか・・・
その隣は・・・
【 兄弟愛 】
そうか、この地蔵さんは「曽我兄弟がモデル」になっているようだ。
確かに、仇討ち兄弟愛はすごい
そして・・・
【 親を思う心 】
とっても、いいことなのですが・・・・
不思議なのは・・・
この像の頭の上・・・
ヌワァ〜〜! ヽ(・◇・´)ノ
上から、見下ろしてますけど〜! (´・ω・`)
後ろの、光背に登ってるって・・・
どういう「シチェーション」なんだろう?
失礼して・・・裏に回ってみると・・・・
・・・(-""-;) と、言うことは・・・・
幽 霊
親を思う心だから、殺されたお父さんが
幽霊になってうえから見下ろしてるのね。
今まで色々な、地蔵さんとか像は、見てきたけど・・・
最近は、カワイイ系も多いのだが・・・
上から、幽霊が見下ろしてるのは、始めて見た・・・
めっちゃ、スゴイことになってる・・・・
よく考えたら、幽霊の石像って・・・はじめてみたかも ( ̄o ̄;)ボソッ
さて、その先には・・・
曽我兄弟のお墓がありました。
900年前の話だったので、古い墓だと思ったのだが・・・
すごく綺麗なお墓が並んでいました。
両脇のくすんだ灯篭風の墓が元の墓かな?
何はともあれ、合掌
(。-人-。) ナムナム
ふと見ると・・・
小さい塔婆が・・・
こんな小さな塔婆を水子観音以外で見たのは、初めてだな〜。
さて、色々と盛りだくさんの曽我寺であったが・・・・
やっと、メインイベントの・・・
曽我兄弟の仇討ち像登場〜!
残念、小さかった・・・(^_^;)
パンフレットでは、大きく見えたんだけど・・・等身大よりちょっと小さいぐらいか?
でも、メッチャリアルにできています。
兄弟と、聞いていたが・・・あまりにもそっくり(◎o◎)
左が、お兄さんかな?仇討ち界の、ザ・タッチ状態だ
それにしても・・・
リアルなつくりだな〜
さて、もちろんお寺に来たのだから、本堂にもお参りしていこう
本堂もかなり綺麗!
最近、大規模な改修が入ったようだ
本堂に近寄ると・・・
うん・・・?
変なサッシだな?
普通は、引き戸で、真ん中に合わせ目があるのだが・・・
あ!わかったぞ〜! (・∀・)b
この格子のない部分から、中を見ると・・・
ご本尊が真正面に!
これは、ありがたや〜(。-人-。) ナムナム
こういった細かな建物計画をしてくれると、うれしいやね〜。
そうそう、曽我兄弟の像だった!
そんなわけで、像の撮影をしていると・・・
お寺の近くの方が参拝に現れて、曽我兄弟の像を千葉から見に来たことを話すと
ナント、この近くにある「曽我八幡宮」にも「曽我兄弟の像」があるというではないか!
お〜〜〜! 次の像!
曽我兄弟を愛する富士市民おそるべしぃ〜!
訪問先が、又増えてしまった(*^-^*)
情報 最寄駅 JR身延線入山瀬駅 駐車場 有るような・・・無いような?(とめるところは有り) 拝観料 無料 所在地 静岡県富士市 その他 曽我兄弟の関連の史跡が近くに複数有り |
次も、曽我兄弟! 曽我八幡宮に待つ、第2の曽我兄弟像とは・・・? |