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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】

東京大仏巡礼 2008 その4

「 天王寺大仏 」訪問     東京都 台東区


東京都 台東区 谷中


いわずと知れた、超有名な霊園がある場所だが、今回はその霊園の真ん中と言っても良い場所。

もっとも、霊園で全国的な知名度があるのって、
青山墓地外人墓地と、ここ谷中霊園位かもしれない。


全国的にも有名な、東京の真ん中にある墓地だが、大仏があることは、最近まで知らなかった。


と言うことで、山手線から見えるぐらい近くにある大仏を見に行ってみよう。




山手線の日暮里駅を下りると、目の前の高台に広がる公園のような場所がある

そう、駅から徒歩25秒の所に広がるのが、
谷中霊園である。

地図を見ると、その巨大さが良く解る。

今回の目的地は、駅のすぐ上にある「天王寺」である。

それでは、大仏を求め、谷中霊園へ

霊園の中は、静かに歩いてね(*^-^*)

さすがに歴史ある霊園だけあって、墓の数も・・・すごいな(^◇^;)

それにしても、立派なお墓が多いな〜。

よく見ると、墓の小道には14号右○側などのグリット表示もしっかりされているじゃないか!


谷中霊園・・・その規模、恐るべし( ̄o ̄;)ボソッ


さて、墓地の中を歩くこと5分、ほぼ中心に立派な寺が見えてきた。

ここが、天王寺のようだ。


山門も、
近代的なデザインになっていて、ゲートと呼んだ方が良い感じだ。


そんな、山門脇のスリットから、見える境内には・・・・

お〜〜!早速大仏様の登場ではないか!


境内から山門を、見下ろすように大仏が鎮座している。

それでは、境内へ進んでみよう。



山門からすぐに大仏は確認できるが・・・

まずは、横を通って、本堂でお参り

『千葉からの変わり者です。お邪魔します・・・ナムナム』


さて、お参りを終えたら、大仏様へ・・・


大仏は「丈六仏」と呼ばれるサイズで
「2,4m」

立派な台座に乗っているので、もう少し大きく見える感じだが・・・


注目すべきは・・・

だ。



なんと、印は・・・
『合掌』しているのだ。


これは、珍しい・・・( ̄o ̄;)ボソッ

いままで、多くの大仏は見てきたが、如来像で合掌した姿は初めてかもしれない。


近くにあった、毎度同じみの虎の巻・教育委員会解説版によると・・・

『銅造釈迦如来坐像』と、なっている。

像にまつわる話として、明治以降のことが記載されているが、像を建造した頃はあまり触れていない。
当時の資料などは、ほとんど残っていないようである。像の背中には「元禄三年」とあるようなので
1690年につくたれたかなり古い銅製の大仏のようだ。


今から300年以上前に出来たんだね〜。


像自体は
「釈迦如来」と言うだけあって、手の形(印)は、基本の形と言うのはあるにはあるが、
仏教の中心人物である釈迦は、超人的存在で、ある意味なんでもありが通用する像でもある。


そのことからも、このような合掌スタイルの大仏様が出来たんだろうな。


お顔はと言うと・・・・

これが意外に、スマート

大仏の頭は、ふっくらと丸いイメージだが、こちらの大仏さんはちょいと細身。

ちょうど、カエデも色付いた時期だったので、東京とは思えない雰囲気であった。



さて、他へ目を向けてみると・・・

お!こちらは、以前「宇都宮大仏」の時にも見た、6面柱状六地蔵ではないか!

以前見たのは、表面の劣化と磨耗で像の姿までは見れなかったが、こちらではしっかりと持物まで確認できる。

また、庭には・・・

なんだか解らないが、とってもかわいい冬支度とかも出来ていた。

大きな松は、金沢の兼六園を髣髴させるような冬支度も・・・

石川県まで行かなくても、日暮里で見れるとは・・・・得した気分じゃ(◎o◎)

山門脇には、立派な地蔵尊もあるのだが・・・

気になったのは、台座のレリーフ・・・

これは、戦時中の絵かな?

それも、幼い感じの絵柄・・・

見上げると・・・

『学童守護』

やはり、戦時中の子供に関する地蔵さんだね・・・ナムナム・・・

そんで持って・・・コッチには・・・

非常にスタイルの良い観音様が・・・

左手に薬壺を持っているから「薬師」系だと思うけど・・・

こうなってくると・・・ちょっと良くわかんないな〜( ̄o ̄;)ボソッ

解っていることは・・・一つ

スッゲ〜!スタイルが良いことだ。

法隆寺にあった
国宝の百済観音像を思い出してしまった。

百済観音像は、8頭身の観音像として有名なんだけど、ほぼ同じバランスの観音像だ。



この寺って、あらゆる国宝級のものに近い物が並んでいるような気がする・・・(◎o◎)


端のほうであるが、庚申塔も集められている。

最近は、道端で荒れ放題の庚申塔を見ることもあるが、こういう風になっていてほしいよね。


ここは、場所柄上野などにも近く、日暮里駅から京成電鉄のスカイライナーを使えば
成田空港まで、1時間弱・・・そんなことからも、外人さんも多く訪れるようである。

この日も、大仏に見とれると言うか・・・唖然とした外人さんがいました。

普段、換算とした大仏訪問が多いのだが・・・

ここには、いつでも生花が奉納され、にぎやかな彩りに華を添えていた。


でも・・・一番にぎやかなのは・・・


やはり、後頭部のほうだろうか・・・?

大仏さんも、
『後ろで、何が起こってるんだろう・・・?』と思っているかもしれない。

知らない方が、良いと思いますよ〜( ̄o ̄;)ボソッ




東京大仏巡礼2008−5 「道端の巨大ほてい尊」


情報
最寄駅  JR・京成電鉄 日暮里駅
駐車場  無し(近隣に有料駐車場 多数あり)
拝観料  無料
所在地  東京都台東区谷中7-14-8
その他  
マップリンク  グーグル・マップ




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