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百科図鑑 大仏訪問記
【 大仏巡礼 】
「 西迎寺 阿弥陀如来坐像 」訪問 東京都 新宿区
『東京に大仏がある』と、聞いて
「エ〜〜?東京に大仏なんかあるの〜?」
と、言う人がほとんどであろう。
それも、『新宿区にある』と聞けば・・・
「ウッソ〜!新宿区に大仏があるわけない」
と、帰ってくるだろう。
そんで持って、『四谷の街中の大仏』と聞いたら・・・
「無い!無い!四谷で大仏なんか見たこと無い」
と、答えるに決っている。
でも、ありま〜す (>w< )
という事で、東京都新宿区の四谷に鎮座する大仏さんを見に行ってみよう!
場所は、靖国通りと新宿通りの間となる、東京のど真ん中と言っても良い閑静な住宅街
最近は、近くに防衛省の新庁舎も完成した場所だ。
そんな、いかにも東京らしい狭い道を曲がりながら進んでくると
西迎寺と言う寺が現れる
寺と言うか、見た感じはちょっと庭の大きな住宅のような感じだが
門の脇には、しっかりと「西迎寺の阿弥陀如来坐像」の文字
新宿区教育委員会お墨付きの看板に書かれていた
バックの超高層マンションと防衛省の電波塔がいかにも、東京らしい
盛大に、大都会をアピールをしているようだ
さて・・・どちらに大仏様がいらっしゃるのかと
寺に一歩踏み込もうとしたその時・・・
バックの生垣にカモフラージュされていて、大仏さんの存在に気がつかなかった。
失礼しました (´・ω・`)
改めて、境内に入って大仏さんを見ると、寺の隅にチョコンと座っておられます。
う〜〜〜ん・・・渋い!
メッチャ渋い感じの「大仏さん」だ。
とりあえず本堂へとお参りと思ったのだが・・・
なんか、普通の家のような建物しかない
左側にあるRCの建物がそうであるようだが・・・どこで参拝したら良いのか解らん?
そうとなれば、大仏様に直接参拝と行こう!
正面に立つと、かなり年期が入った大仏様。
元々江戸城中紅葉山にあったこの寺が、この場所へ移ったのが寛永12年(1635年)
その後に幕臣、伏見勘七郎為智が、父の供養に元禄7年(1694年)建立
今から300年ちょっと前の話。・・・さすがに年期が入っているはずだ。
とりあえず、大仏様の足元にある香台で線香を焚き、賽銭と共にまずは合掌
小さな観音像と地蔵像が・・・もしかして三尊像 (^_^;)
さて、こちらの大仏様ですが、像の大きさが、237cmと小柄
台座を含めても「372cm」と、大仏というより大きな仏像かもしれないが
スタイルは、抜群。とてもバランスの取れた格好をしている。
もっとも、露座(屋外)にある為か、かなり劣化が進んでおり・・・
最近はあまり騒がれなくなったというか、当たり前になっちゃった
『酸性雨』の影響で、お顔が・・・
かなり荒れてしまっている・・・(´・ω・`)
このサビ・・・銅だけに緑色なので、バックの生垣に完全な迷彩になっていた・・・。
大都会東京の移り変わりを『300年以上』見てきた阿弥陀如来像
新宿の超高層ビルの先駆け、「京王プラザホテル」よりも、277年も前から
新宿の移り変わりを見てきた、すごい大仏さんである。
情報 駐車場 無し(うまく寄せられれば敷地内に駐車も可能かもしれない?) 拝観料 無し その他 お寺まで非常に狭い道を通りますので、車はご注意下さい |