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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】
2007年11月 栃木巡礼編 11(ラスト!)

「 清巌寺 子育地蔵尊 」訪問     栃木県 宇都宮市


茨城・栃木巡礼ツアーも、残すところ最後の1ヶ所となった。


案内をしてくれている清原人さんが、
『大仏じゃないけど、大きな子育て地蔵があるんですよ』
最後に案内してくれたのは、宇都宮駅に近い
清巌寺だった。。

「宇都宮の清巌寺」と、検索をすれば必ずでてくるのは高さ3.6m・厚さ6.6cmの日本唯一の鉄塔婆である。

1312年に宇都宮8代城主貞綱が、亡き母の13回忌供養のために建てたといわれている
国の重要文化財
だ。


そんな、重要文化財がある寺だが、「大きな地蔵」と聞いて、大体2m位の地蔵があるのか?


位で、考えていたのだが・・・・・



ヤッパリ・・・侮れない、下野国じゃった。



都会の謙遜のなかで、非常に落ち着いた緑豊かなお寺「清巌寺」

とりあえず、正面から見る限り、巨像は見当たらないのだが

まあ〜大きな寺なので、奥の方にでもあるんだろう。

寺の入口には、数々の文化財などの解説板も並んでいる。

う〜〜〜ん、鉄塔婆や鐘楼、本尊などあるが、地蔵は書いてないな・・・

もっとも、国の重要文化財があれば、とりあえずそっちを表記するわな。


隣にあった、寺の歴史を読んでみると・・・

地名になるぐらい、由緒ある寺なんだね。


その脇には・・・
お!これは珍しい!

境内の案内図があるぞ

それとなく、
アニメチックで、解りやすい感じの絵地図

お!山門のすぐ奥、中門の手前に「地蔵尊」はあるじゃん!


子育地蔵は、中門の手前にあるようなので、覗いてみると・・・

・・・・ (´・ω・`) ?

中門の手前には、特に目立つものも無く、
バックの紅葉がまぶしい限りだ。



とりあえず、ここにいても仕方ないので、奥に進むとしよう。



それにしても、さすが栃木!



ケヤキが、あそこまで綺麗なグラデーションを描くとは・・・

千葉の枯れたような紅葉とは大違いじゃ!





な〜〜んて、紅葉に感動しながら歩いていると・・・・




ズド〜〜ン (ノ><)ノ


奥にって・・・
左奥に下がってたんかい!

と、言うか・・・デケ〜〜( ̄o ̄;)


確かに、大きな地蔵尊だ・・・と言うか、
巨大な地蔵尊だぞ。

説明を読むと、1714年に建立された
丈六坐像とある。

丈六と言う事は、1丈(ジョウ)と6尺(シャク)

1丈は、約3メートルとして・・・1尺が30pで・・・0、3×6=1、8・・・・


約 4,8m (◎o◎)

お地蔵さんで、4,8mって・・・・超デカイぞ・・・
台座を入れれば7mクラスの巨像には違いない。

昨日見た、今市市にあった、北関東一の地蔵尊の立場が・・・(T▽T)シクシクシク




それにしても、なんで文化財に指定されてないのかな?とよく読むと・・・


あ〜〜ぁ 又、戦争だ・・・(´・ω・`)ショボ〜ン


300年近い歴史を持つ地蔵尊も、戦争になっては、ただの鉄の塊。


昭和19年に供出(
国家総動員法にもとづく金属類回収令によって回収されること)されたんだ。


その後、
貴重な1枚の写真を元に、平成7年に精密に復元された子育地蔵尊が復活したのだ。

この写真は、現地の案内板にある先代の子育地蔵尊の写真

無くなってしまった、地蔵尊だが元通りに復活できてよかった。


当時は無かったはずのバックには、現在はマンションが建っているが・・・

昔の面影どおりの巨大な地蔵尊

紅葉をバックに、ズ〜〜ト座って、いつかは重要文化財になってね!



さすがに、建立は平成7年だと・・・あと300年ぐらい掛かるかな?

大きさで言えば「大仏」であるが、姿かたちは、
菩薩の中で
唯一僧侶の姿をした「お地蔵さん」だ。

足の親指がちょっと上がってるのも、何となく親しみが湧く。

台座の大谷石は、
初代の建立当時のものらしい。


右手には、立派な杓杖も・・・って・・・


アレレ ? (^_^;)


杓杖の一番下が・・・・

台座からはみ出してますよ〜!


アタッチメント
付いてますけど・・・まさか、これは初代には無かったんじゃないのかな?



まあ〜細かいことは気にせず、まだ本堂へ進んでいなかったので
何はともあれ、境内へとご挨拶に伺わなければ・・・


ここで、大仏訪問では最後の参拝
『ナムナム・・・・』


本堂前には、記念碑などの建立も見られる。

そんな中、戦争当時の歴史に詳しい「清原人」さんは・・・

第三航空隊戦友之碑を見て思いを寄せていた。

大仏や地蔵尊が、供出され戦地に赴いた時、その鉄の塊を握って
戦ったのは、
間違いなく人間であり、その矛先も人間に向けられていた



もう絶対にやってはいけないことは、

人も仏もわかっているはず・・・

この子育地蔵尊が二度とこの場を離れず、
真っ赤なマンションをバックに、アタッチメントから杓丈をはずすことがないように

願いましょう。



あ! 地蔵尊ばっかり見ていて・・・
重要文化財見てくるの忘れちった・・・


(´・ω・`)ヤッチャッタ・・・


栃木・茨城大仏巡礼ツアー

いきなりの奇妙な訪問者に、ご協力いただきました皆様、心より感謝いたします。


普段は一緒に空を見上げている
空仲間の「コリさん」「つぼちゃん」「bebeさん」「清原人さん」
今回、土地勘の無い私達に現地での詳細な案内や情報をいただき、本当に感謝しています。


ちなみに、次回は5月の北宇都宮航空祭の辺りに・・・と、計画中です ( ̄o ̄;)マタイクンカイ?


最後に、2日目の案内役をしていただいた「清原人」さんは、
「キヨゲンジン」ではなく
「きよはらじん」さんと、お読みしますと、今更ながら付け加えておきます。 (^_^;)


情報
最寄駅  JR 宇都宮駅
駐車場  有り
拝観料  無料
所在地  宇都宮市大通り5-3-14
その他  
マップリンク  グーグルマップへリンク




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