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百科図鑑 大仏訪問記

【 大仏巡礼 】



2007年11月 栃木巡礼編 4

「 今市 追分地蔵尊 」訪問     栃木県 今市市
栃木巡礼ツアーは、栃木県最大観光地である『世界遺産・日光』の手前の今市市にやってきた。

「今市」
・・・どこにあるのか「いまいち」ピン!と、こない場所かもしれないが、
(オヤジ・ギャグ・・・(^_^;))
日光杉並木がある場所と聞けば、何となく位置の検討が付くかもしれない・・・。


ところで、
『日光杉並木』と聞くと東照宮への参道である宇都宮方面からの「日光街道」にあるイメージだが、
南側の鹿沼方面からの
「日光例幣使街道」、北側の会津方面からの「会津西街道」にも、杉並木があり
距離をあわせると
37キロに及ぶギネスブックが認めた世界最長の並木道なのだ。



そんな世界も認めた、スッゲ〜杉並木の
2本が合流する今市の交差点付近に、
北関東一
の大きなお地蔵さんがあるというので、行ってみることにした。



とは言え、耳鼻科がひっくり返るような、
重度の花粉症を持っている私が、この場所に近づけるのも
冬の花粉がない時期限定と言って良いかもしれない・・・(T▽T)トホホ・・・



さて、鹿沼方面から
「例幣使街道(れいへいしかいどう)」の杉並木を通って
日光街道との合流点へやってきた。

杉並木の二股の間に
大きな地蔵尊が目に止まった。


よく見ると、むか〜し、むかし・・・
小学校の修学旅行
この地蔵堂をバスの中から見た記憶が・・・(^◇^;)ナツカシヤ・・・



世界遺産の入口に腰を下ろす地蔵尊だけあって、全体的に、にぎやかな感じだ。

写真では解り辛いが、けっこう左右の道は交通量がある。

早速地蔵尊に入ると、正面には・・・

立派なちょうちがあるのだが・・・

ちょうちんが、デカすぎて・・・

お地蔵さんが見えへん ヽ(`0´)ノ



お顔を拝めなければ、参拝も始まらないので、ちょうちんの下を潜り正面へ立つと・・・

お〜〜! デカイ! 確かにデカイお地蔵さんだ・・・。

こちらが
『北関東一』大きな、地蔵尊!


たしか・・・茨城に、
日本一大きな地蔵尊があったような・・・(^◇^;)



まあ〜毎度毎度の、巨像界の社交辞令ということで・・・

ここでは、このお地蔵さんが、北関東一なのだ!



関東一と言わないところが控えめで、実に謙虚じゃないか ( ̄o ̄;)ボソッ



さて、こちらのお地蔵さんにまつわる、昔話を一つしておこう。


むか〜し、むかし 石屋さんが、大谷川で石を採掘していました。

石屋さんが、川原で大きな石に『ノミ』を入れた時に、石から血が流れました。
ビックリした石屋さんは大きな石を掘って見るとそれは、お地蔵さまだったのです。

そのお地蔵さまを、今市の町の中心にある如来時に祀った所、なんとお地蔵さまが
泣くではありませんか!それと同時に町には疫病が流行ったり悪いことが続くので
これは、
『お地蔵さまが日光から流されて来て日光が恋しくて泣くのかもしれない』と、

場所を、日光街道と例幣使街道の分かれ道へ移動して、日光へ向けて祀りました。

日光が見えるようになったお地蔵さまはそれからは、泣く事もなくなり
今市には悪いことも起きず、平和な街に戻ったそうです。

お地蔵さまの右肩にある傷は大谷川の河原で、石屋さんにノミをあてられたキズで
血が流された時の物だそうです。



と言う、ことで・・・こちらのキズが、その時のものだそうです↓

今でも、しっかり確認できるんです (^_^;)

確かに・・・大きな傷だが・・・


川原にこれだけデカイお地蔵さんが落ちてれば、
普通ノミ入れる前に気がつくだろう?


と言うか・・・日光から流れてきちゃったなら、日光のほう向けるんじゃなくて
日光まで、送り届けてあげればよかった気もするし、これが流れちゃったら
日光のほうも大騒ぎとちゃうんかい?


まあ〜昔話だからある程度ファジ〜な部分があるのが良いのかな (*^-^*)


お地蔵さんも、参拝者の多いこの場所が、気に入ってるようだからいいか。

ところで、人の多い地蔵尊って、
たま〜に良く解らない物が奉納してあったりするけど

ここにも「巨大な王将が・・・(T▽T)それも2つ?

たしか・・・山形県のお土産で、この王将もらったことがあったが、その後
置き場所に、
非常に困った思い出があるような・・・?



しかし・・・一番良く解らないのが・・・


お地蔵さんの格好が・・・

お地蔵さんじゃない ( ̄o ̄;)ボソッ


お地蔵さんの基本は↓にあるような
右手に錫杖左手に宝珠を持っているのだが・・・

こちらの、お地蔵さんは完全に、
大仏スタイル

鎌倉の大仏型である。

近くにあった解説を読んでみると・・・

やはり、その辺りに触れているのだが・・・製作された年代も良く解らないらしい。


まさか、昔話が本当の話かどうかは、微妙なんだけど・・・
昔話にも、この地蔵さんが作られた時の事は語られていない。


いかんせん大きくて変わった形の地蔵さんだ。

回りをよく見ると、大きな地蔵にありがちな
『モネラ地蔵軍も健在。

驚くのは、小さな石の地蔵が、
ほとんど大きさも形も違う量産型じゃないことだ・・・。


歴史的に、非常に古く・・・その分、建立時期も良く解らない大地蔵さんだが
肩の傷がいえぬまま、日光を見つめ今日も街道筋を見下ろしている。


ところで・・・

同じ地蔵尊に同居していた、こちらのお地蔵さん・・・

くさ地蔵

くさ・・・と聞くと
「臭地蔵」と思われがちだが・・・


『くさ』とは「湿疹」のことで、特に乳幼児に発症が多い皮膚病で
肌の仏様と考えて良いだろう。

ガングロ
で、日サロ通いのコギャルどもは、是非お参りした方が良いかもしれない。


さて・・・大仏巡礼ツアー一行は、
世界遺産日光東照宮には、

目もくれず「那須」方面へ進むのであった。 ( ̄。 ̄ )ボソ...

2007年11月 栃木巡礼編 5  「 みろく大観音 」訪問
情報
最寄駅  JR日光線・今市駅  東武日光線・下今市駅
駐車場  なし
拝観料  なし
所在地  栃木県日光市今市117
その他  駐車は近隣の有料駐車場などご利用ください
マップリンク http://maps.google.co.jp/maps?oe=UTF-8&hl=ja&q=&ie=UTF8&ll=36.723011,139.690121&spn=0.006518,0.007682&z=17&om=1 




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