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2007年11月25日
偶然にも大仏を廻る旅で、栃木県を訪れていた。
そんな時、栃木県の案内人をかって出てくれた知人の「清原人」さんから
「2007とちぎ熱気球チャンピオンシップ」
が、行われていると、とんでもないサプライズ情報が飛び込んできた。
熱気球といえば、皆さんもご存知のとおり、暖めた空気を大きな風船に溜めて
空を、のんびりフワフワ飛ぶ乗物である。
普段追いかけている戦闘機やブルーインパルスと比べて迫力が欠けるのは必然、
今までも、他でやっている話は聞いた事があったが特別足を向けることはなかった。
今回は、ちょうど近くに居るというのもあり、とりあえず行って見るか・・・
ぐらいの気持ちで、考えていたのだが・・・
これが、すごかった〜 ヽ(`0´)ノ
という事で、何がすごかったのか、是非レポートをご覧ください m(__)m
朝、7:00
栃木県宇都宮市の東、鬼怒川の河川敷に行くと、空には多くの気球が上がっていた。
まず、予想外の数に、ビックリ (◎_◎;)
すでに、レースは始まっていて、会場から離陸した気球がいっせいに飛んでいた。
会場には、シンガリを勤める「アシモ気球」がゆっくりと舞い上がる
正直・・・デカイ ( ̄ロ ̄;)!!
気球の大きさは高さ20m、横が15m
7階建てのビルに相当する大きさだって!
そのでかい気球に、ホンダのロボット・アシモが乗った熱気球が悠然と浮かぶ
ある意味、大仏と共感する物がある・・・(-""-;)ナイナイ・・・
アシモ気球が、会場からゆっくりと離れていく。
なんとも、近未来的モデルがアナログチックなフライトなんでしょう (^_^;)
レースの機体は北風に乗って、芳賀地区方面へと進んでいった。
それにしても、この気球全てが、20mクラスの大きさ・・・大迫力。
そして、なにより綺麗なんだな〜(*^-^*)
早速我々も、気球を車で追って行くのだが・・・
風が弱い日なので、気球はとってもゆっくり (*^-^*)
芳賀上空を気球の集団が、のんびりと通過していくのだった。
さて、先回りしたのは、清原台東側の田んぼへやってきた。
なぜ、ここに着たかというと、ここにはターゲットが地面に設置してあって
そこにどれだけ近づけるかというレースなんです。
朝日を浴びた地面からは、霜が溶け出し湯気を上げている。
なんで、こんなに早い時間にレースをするのかと思えば、日中だと温まった空気が
上昇気流になってしまい、気球がうまく飛べないんだって。
さあ!朝の寒空にたくさんの気球が集まってきました。
グリーンのジャンパーを着た人達は、係員の人たち。
ウワ〜〜〜 すごい!
見上げた青空には、たくさんの気球がやってきた。
でも、なんで風任せの気球が、ターゲットに向かって進めるのか?と思ったけど
上空は、高さによって風の方向が違うので、その風の流れを読みながら気球の
高さをバーナーで暖めた空気で、調節して進むんだって。
青い空では、壮絶なデットヒート (*^-^*)
高度によって風の方向が違うというのは、以前にも聞いた事があったけど、
実際には目に見えないし、あんまりピンと来なかった。
しかし、今回目の前で、気球同士がすれ違ったりするのを見ていると、
なるほどな〜と、実感するのであった。
それにしても、天気が良くて最高!
多くの気球は、カラフルな模様やスポンサーの宣伝が書かれているね。
TOTOは、トイレのメーカーだね。
この気球は、青空に映える色だね〜(*^-^*)
風が弱いので、観客からすれば大きくてゆっくり飛行する最高の被写体。
こちらは、佐賀から来た機体。
地味な色合いだけど回りの自然とマッチする渋〜〜い感じ。
パイロットは、バーナーを焚いたり切ったり調節しながらターゲットへ向かう。
バーナーを点火すると、ボー!と言う大きな音がします。
こちらも、超低空でターゲットに向かいます。
それにしても、よくこんな低く飛べるな・・・。
ターゲットの近くへきたら、マーカー(リボンが付いた砂袋)を投げ落とします。
皆さん、コントロールもそうですが、本当に近くへやってきます。
女性2名の気球もやってきました。
綺麗にターゲットへマーカーを投下!
こちらのパイロットさんは、マーカーを投げた直後叫んでます!
お〜〜!お見事!
次々に、マーカーを投下する気球
マーカーを落とした機体は、みなドンドン上昇!
レースは、数箇所のターゲットをまわるので、皆さん次へ向かいます。
我々も次のポイントへ移動開始!
ターゲット周辺では・・・
係員の方が、投下されたマーカーをチェックしています。
さて、こちらは最後のターゲットがあるゴール地点
多くの熱気球が集まってきています。
川の奥の方が、ゴール地点です。
みんな、次々にマーカーを投下しています。
さて、こう言った気球競技は『タスク』と呼ばれるらしく、今回のタスクのゴールは、
ターゲットを通過した時点になるのですが、問題はゴール上空で気球は飛んでいます。
そういうわけで、離陸地点は決っているのですが・・・
なんと、着陸地点は、この辺の田んぼの中・・・ということ・・・
このアバウトな所が、良い感じですね。
ゴールの風下では、着陸地点を探す気球がウロウロしています。
農家の屋根の上を・・・フワフワ〜!
コッチは、有り得ないような光景・・・・
道路脇を・・・フワフワ〜
パイロットの方も、辺りを見下ろしてバーナーの調節
着地地点には、地上クルーも集まります。
でも、レースが終わってちょっと安心した感じの表情
安堵の顔で、先を見ています。
こちらの方も、着地地点のクルーを探したり、電線に注意したり・・・
額に手をかざして、遠くを見つめる姿ってカッコイイな〜( ̄o ̄;)ボソッ
せっかくなので、下から『こんにちは〜』と声をかけると・・・
『ハロォ〜オ〜』と手を振ってくれた (*^-^*)
コッチの気球にも地上から『ウエルカム・ジャパ〜ン(ようこそ、日本へ)』と声をかけると
『サンキュウ〜!ビューティフル・ジャパ〜ン』と、手を振って答えてくれた。
そりゃ〜紅葉を上から見たら綺麗だろうな〜(*^-^*)
でも、低空飛行する熱気球を、真下から見上げてみると・・・
綺麗だ〜〜 (=゜-゜)ノ♪
下から見上げると、こんな風に中が見えるんだね。
着陸は、地上で待ち構えているクルーが力を合わせて捕まえる感じです。
気球は、一人では飛ばせないと言ってたけど、みんなの協力が必要なんだね。
地上に降りた気球は、天井の穴を開いて暖かい空気を抜きます。
ダァ〜〜! まさにお化けキノコみたい (*^-^*)
近くで見ると、本当に大きいな。
天井の穴も、人間と比べると大きさがわかるよね。
最後は綺麗にたたんで終了です。
あんなに大きな気球が、小さなバケットに納まってワンボックスカーに乗っちゃうんだよ。
「2007とちぎ熱気球チャンピオンシップ」
熱気球で、フワフワと飛ぶのは見ていると気持ちが良さそうな感じだが、
実際には、上空の風を読みながら時間と正確さを競う見た目よりも
かなりハードなレースだった。
それ以上に、青空に舞う熱気球の美しさと雄大さは、まさに
ロ マ ン
を、描いたような光景だった。
これぞ!浪漫飛行!
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